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書店員に学ぶ! 本選びの選定眼 ~広島ご当地本大賞ってナンダ?~

2010/11/20

 

書店員に学ぶ!本選びの選定眼レポート

                  

【光差し込むカフェに集合】

                  

秋空の下、読書の秋に相応しい「本」を題材にした授業に、続々と集まる生徒さんたち。

授業を発表してすぐに満席になってしまったことからも、皆さんの「本」への興味が伺えます。

 

会場は、BAR&CAFE『LOTUS』

全面ガラス張りで、やわらかな陽光が差し込むステキな空間。

普段は夜だけ営業をしているこの場所を、特別に昼間に貸していただけました。

 

生徒さんたちには開始時間までの間に、つの質問に答えてもらいました。

<好きな作家、よく行く書店、好きな本のジャンル>

コーヒーやジュースを片手に、フリップに書くみなさん。

答えやすいものどれか問でいいですよ、と伝えていたのですが、

すべてに答えてくださる生徒さんが多かったです。

 

「こんにちは、尾道からきました、三島です」

先生は、尾道にある啓文社福屋ブックセンター店、店長の三島政幸さん。

書店員歴はバイトも入れてなんと年。

 

「とにかく本を読むのが好き」と話す三島さん。

 

冒頭の質問を書いたフリップを出し、生徒さんたちの自己紹介が始まります。

田口ランディ、ジュンク堂、自己啓発本、廣文館、重松清、エッセイ…。

それぞれの答えに、先生がコメントしていきます。

 

「廣文館さんは見せ方がうまいんですよね」

「ジュンク堂さんは、ほんとに量が多いんです、そしてポップがほとんどない」

 

本選びには、「読みたい本を探しに行く」パターンと

「おもしろそうな本に出会いに行く」パターンの2つがあり、

前者の場合、量が豊富なジュンク堂などのメガ書店へ。

後者の場合、独自路線を行くリブロや廣文館がおすすめ。

 

そして、ふらっと行って本を選ぶときには、平台にある本を手に取るのが良いのだそう。

特に、平積みになったベストセラーの隣になぜか置かれている本には、要注目。

それらは書店が推したい本で、推したいということは面白いということだから、と。

書店員さんもつまらない本は推薦したくはないのだそうです。

 

 

【広島本大賞のはなし】

 

みなさんは「本屋大賞」というものがあることをご存知でしたか?

 

売り場からベストセラーを生むために、書店員がいちばん売りたい本を選び

書店員が投票するという試みで年から行われているのだそうです。

この大賞がかなりメジャーになってきていて、最近では、出版社から書店員さんに「この本を読んでください」とアプローチがあるほど。

 

三島さんは、「この本屋大賞の広島版をやろう!」と、その火付け役になり、

広島県内の本屋さん&タウン誌スタッフさんたちと動いているそうで、

広島の魅力溢れる本を持ち寄り、ノミネート作品を選び、来年月にその大賞が決定するそうです。

 

現在のノミネート作品は作。

三島さんが推した本は、第回直木賞受賞作家、中島京子さん初の児童文学。

『ハブテトルハブテトラン』(ポプラ社文庫)

東京から母の故郷・福山市松永町に学期だけ通うことになった少年の成長物語。

 

とっても読みたくなったのは私だけではないはず(笑)。

 

 

【実際に本屋さんに行ってみました】

 

三島さんに本の選び方を教えてもらったので、さっそく選んでみよう!

と、つの本屋さんに行きました。

 

  1. 店目はパルコ5Fにある『リブロ パルコ広島店』。

とても物腰の柔らかい女性の店長さんに挨拶をして、店内を物色。

なるほど平台にある本は面白そうだ…。

店内壁際の文庫コーナーにはかなり凝ったポップが並んでいて、

このポップを見て本を購入した生徒さんが多かったです。

リブロに行くときは、ぜひ注目してみてください。

 

  1. 店目は、天満屋八丁堀店7・8Fにある『MARUZEN&ジュンク堂書店 広島店』。

  2. 月にオープンしたばかりのこちらは、県内最大級の品揃え!

メガネのさわやかな店長さんにあいさつし、広~~い店内をまわりました。

 

最後に集まって、はじめに聞いた三島さんからの格言「本は見つけたときに買え」を実践したみんなが、

それぞれ選んだ本たちを発表。

 

『夜中に犬に起こった奇妙な事件』

『策謀家』

『平成大家族』

『かたみ歌』

『ロシアは今日も荒れ模様』

『ミッキーマウスの憂鬱』

『台湾夜市を食べつくす』

『阪急電車』

 

などなど、面白そうな本がたくさん。

書店ごとの個性や本の選びかたがわかり、とてもタメになる授業となりました。

 

 

(スタッフ 安彦恵里香)

 

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<授業詳細>

2010年11月20日(土) 15時00分 ~ 17時00分   

教室:LOTUS

 

本を好きな人にとって、本選びの重要な道しるべとなってくれるのが、町の書店員さん。「本屋大賞」の盛り上がりや、書店員さんの手書きPOPがきっかけで全国的ベストセラーが生まれるなど、その影響力は年々増してきています。

一方、電子書籍の一般化などで紙離れが叫ばれる今も、年間の新刊発行点数は増える一方。普段全然本を読まない人には、膨大な新刊のなかから、どんな風に自分好みの本を探せばいいかも分からない状態です。書店を訪れる多くの人が本選びに迷うなか、一番身近なお助け人として「本のソムリエ」的役割を果たしてくれるのは、やはり書店員さんでしょう。

今回の授業では、広島でも指折りの有名書店員さんに、本の選び方を学びます。例えばオビ文や解説を誰が書いているか、○○賞受賞作にハズレなし…など本自体に含まれる情報、あるいは書店のPOPで選ぶ、本が置いてある場所で選ぶ…など、本屋さんならではの視点で、その店の押している本を探すことも出来そうです。

授業の前半は書店員さんと参加者で、本選びのコツに関する講義とフリーディスカッション。後半は実際に町の書店へ繰り出し、その日購入する1冊の本を、書店員さんのアドバイスで選びたいと思います。

 

・カフェでのワンドリンクオーダー(実費)をお願いします。

・必須ではありませんが、見学書店ではできるだけ本を購入することをお願いします。


【授業の流れ】(予定)
14:30 受付開始
15:00 授業開始
1.先生紹介
→三島さんご本人の自己紹介と、今取り組んでいる「広島ご当地本大賞(仮)」の紹介など。
2.本選びお悩み相談
→まず進行役から、書店で本を選ぶときのポイントについて質問。信頼できる書評は何に載っているものか、良いオビ文・悪いオビ文?の見分け方、などに答えていただく。一通り聞いたら、参加者から挙手で質問を募る。
3.書店へ行ってみよう!
→実際に書店へ全員で移動して、3での理論を元に本選びしてみる。選んだ本に関して三島さんの意見を貰ったり、三島さんが今読みたい本を紹介してもらったり。
17:00 授業終了


【持ち物】
筆記用具をご持参ください。

【入場】
教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。
授業開始後の入場は制限させていただきます。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。
近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。

(授業コーディネーター 山根尚子)
 

 

<先生>

三島政幸 / 啓文社コア福山西店・副店長

書店員歴はバイト時代も含めて約20年。読書歴は中学時代から30年弱。ミステリオタクからスタートしたが、最近は恋愛小説やノンフィクション、ビジネス書までなんでも読む。過去に「WEB本の雑誌」「週刊現代」などで書店員コラムを担当。推薦文が本の帯、POPに使われたケースはもう本人も憶えていないほどの数に及ぶ。

 

 

 

 

今回の教室:LOTUS

住所:広島県広島市中区三川町3丁目12-16 並木curl bld 5A
(市内電車 八丁堀駅より徒歩8分)
TEL:082-246-0104
営業時間:18:00~03:00(火曜日お休み)
地図を見る

広島市中区の並木通りに面したゆっくり落ち着いた雰囲気のcafeです。

 

 

 

カテゴリ:【文学】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :10人

参加対象:本に興味がある方、書店が好きな方

 

 

 

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