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宮島町屋通りを再発見!! ~古民家改修の裏側を知る~

2011/12/17

 

宮島町屋通りを再発見!! ~古民家改修の裏側を知る~

          
広島に初雪が降った翌日の宮島。
表参道から1本山側に広がる町屋通りの古民家改修を、13年前から手掛けている
福島俊をさんを先生にお迎えし、授業が行われました。

今では観光地として知られる宮島の歴史は、古くは奈良時代にまで遡り、
建築にも奈良・平安・室町…など、時代ごとの歴史が垣間見られるとのこと。
福島先生が改修に携わった民家を巡りながら、普段の宮島とは一味違った
街歩きがスタート。

毛利元就の合戦にゆかりのある山道を越え、最初の見学地点「ゲストハウス菊がわ」に到着。福島先生にとって、宮島および町屋再生に関わる第一歩となった古民家です。
もとは一部分のみ洋室ペンションスタイルでしたが、福島先生と古民家再生の先導的役割を果たした菊川氏との出会いにより、1998年に和を盛り込んだ様式の旅館に生まれ変わりました。
こちらでの自慢は、宮島独自の猿瓦(=さるがわら。猿の力では持ち上がらないほど大きくて重い瓦)を用いた壁の照明器具です。参加者たちは趣ある室内に釘付けでした。

続いては、ギャラリー兼作業場として改修された「art in」へ。
ギャラリーとして公開されている畳の部屋の1階は、家主の笹井孝太さん作の油絵が壁に飾られ、一方で神棚も設置されているという不思議な空間です。
小さな池が置かれている中庭によって、風や光の取り込み方が違い、夏は涼しいが冬は大変寒いとの説明に、一同爆笑。
こちらは大正~昭和初期に建てられ、当初は置屋(=おきや。芸者になるための準備をする場所)として使われたこともあり、他の町屋とは一味違う色気も感じられる古民家でした。

お次は洋風酒屋「酒と器 久保田」。
外装の柱はアルミ柱を木で囲んで作り変えていたり、入口側の窓は3枚の板をずらすことによって西日を調整できたりと、細やかな工夫がなされています。
また「酒」の看板には、ゲストハウス菊がわの照明と同じく猿瓦が使用されています。

3番目に訪れた「旅荘かわぐち」は、もともと修学旅行や商売人が泊まる旅館でした。
改修時には、江戸末期からの趣ある素材を覆っていた新建材を剥がし、臨機応変に処理を行いました。出てくる状態により、頭を柔軟にして対応する…これこそが、古民家再生の醍醐味とのことです。
和室2間続きだったものを改修した食堂、和式ながらロフト付きの客室を経て、3階の展望室へ。窓に映る宮島の絶景に、一同感動のため息…。小規模旅館ならではの家族的サービスにより、ネットや口コミで海外、特にフランスの方に人気だという旅荘かわぐちに、「いつか泊まりたい」との声が次々と上がっていました。

最後は「勝井呉服店」。今回見学した5軒中、最後に改修が行われました。
形状的には元の形を保ちつつ、店の独自性を大事にしようと、京都との強いつながりを反映させて、京聚楽という土壁のイメージを取り込んで呉服屋らしさを出しています。
1階の窓の下には再利用した古瓦がびっしりと張り巡らされ、インテリアには染めに使う型紙を用いて、呉服屋らしいおしゃれな雰囲気を醸し出しています。先生直筆の看板も花を添えています。

ここで一行は「ぎゃらりぃ宮郷」で休憩。杓文字問屋の倉庫だった民家を、町屋通りの核になると踏んだ福島先生が、ギャラリー兼喫茶店として改修したお店です。階段の格子など、あちこちに杓文字のレイアウトが見られる店内には、喫茶抜きでアート鑑賞のみに立ち寄る方も多く、日々賑わいを見せているとのことです。

記念撮影後、ワークショップ開始。
東コースと西コースとを回るグループに分かれて、町屋通りを回りながら、『人が作りだしたもので面白く感じられるもの』を携帯で撮影します。
ポジティブの方向に傾きがちな視点を少し変えたらどうなるか、遊び感覚で取り組むことがポイントです。
最後に両グループは「パノラマビューポイント」で合流。弥山に登らなくとも、絶景を堪能できる場所が宮島にあったことに感嘆しながら、一同は絶え間なくカメラを構えていました。

そして本日のゴール「巌州ギャラリー」へ。
各自が厳選した画像を、壁に1枚1枚映し出し、何故その画像を撮ったのか、何を感じたかに対して、先生が講評していきます。
宮島公民館、木の電信柱、カラフルな紅葉が落ちたつくばい、頭上にフライパンをかざしたような千手観音像、人間の顔のような家、家と家の間をつなぐ突っ張り棒などなど、参加者が撮影した画像はさまざま。
「宮島には裏の場面がもっとあるので、じっくり時間をかけて見てほしい」との先生のお言葉で、授業は締めくくられました。

かつては宮島の生活の拠点だったという町屋通り。更に再生が進めば、宮島全体がより活気づき、大きな輪が広島全体に広がるのではないでしょうか。「裏宮島」を、家族や友人に広めて一緒に歩きたいと思った1日でした。

(ひろしまジン大学サポートスタッフ 伊澤志保子)

 

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<授業詳細>

2011年12月17日(土) 12時30分 ~ 17時00分    教室:安芸の宮島

 

広島の顔とも言える世界遺産の宮島。

厳島神社へ続く賑やかな表参道から1本山側に入ると、
静けさの中に趣のある町家通りがあります。

今回の授業では、長い年月を経て、失われつつあった町並みを
懐かしさを感じる通りへと蘇らせた、建築家の福島俊をさんを先生に
迎え、古民家改修の裏側を知るとともに宮島の歴史を振り返ります。

先生が改修を手がける古民家には、よくみるといろいろなところに
宮島ならではのものや古民家で使われなくなったものなどが建具や
家具の一部として再利用されています。

古民家改修のとっておきな裏話を聞きながら、先生と町屋通りをめぐり、
その後、古民家を改修したギャラリーカフェでお茶をした後、
ワークショップも予定しています。
ワークショップの内容は当日のお楽しみとさせて頂きますが、誰にでも
ご参加頂ける簡単なものを予定しております。

建築や伝統建築をよく知らない方にも、
十分楽しんで頂ける授業になると思います。

宮島は広島に暮らしていると身近に感じる方も多いかと思いますが、
まだまだ知らない魅力がたくさんあります。

この授業に参加して、
自分だけの新しい宮島の魅力、古民家の魅力を再発見してみませんか?


【授業の流れ】
12:00 受付開始
12:30 宮島桟橋より町屋通りへ移動 
12:45 授業開始 先生の紹介と授業の説明
13:00 町屋通り古民家めぐり
15:00 ギャラリーカフェにてお茶とワークショップの説明(記念撮影)
15:30 ワークショップ開始
16:00 振り返り・アンケート記入
17:00 解散

※傷害保険代等(リクリエーション保険)として100円を頂きます。
※カフェでのワンドリンクオーダー(実費がかかります)をお願いします。
※町歩きを含む授業のため、終わり時間に多少の遅れがある可能性があります。
あらかじめご了承ください。
※荒天の場合のみ延期とさせて頂きます。延期の場合は、ひろしまジン大学事務局よりメールにてご連絡致します。(雨天決行)

【集合場所】
宮島桟橋
(フェリー乗り場を出た所で、ジン大の旗を持ったスタッフがお待ちしています)

【持ち物】
・デジタルカメラ(お持ちの方のみ。ワークショップで使用します)
・筆記用具とメモ用紙
・カフェでのワンドリンクオーダー(実費がかかります)をお願いします。
・傷害保険代等(リクリエーション保険)として100円を頂きます。

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、宮島口のパーキングをご利用下さい。


(授業コーディネーター 窪田めぐみ / 大田一朗)
 

 

<先生>

福島俊を / 建築家

1951年広島生まれ。1979年福島俊を建築設計室開設。町屋通りの中程に位置する「ぎゃらりぃ宮郷」の改修をはじめ、町屋通りの古民家の改修を手掛けることにより、時間を経て失われつつあった町並みを古き宮島を感じさせる通りへと再生。その他、インスタレーションアート・ガラス絵・書など、アートの分野でも幅広く活躍。

 

 

 

 

<教室>

安芸の宮島

住所:広島県廿日市市宮島町

【集合場所】
宮島桟橋
(フェリー乗り場を出た所で、ジン大の旗を持ったスタッフがお待ちしています)

JR宮島口駅前の宮島口桟橋からフェリーで約10分で宮島桟橋へ渡ることが出来ます。

フェリーの時刻・運賃などは下記をご参照ください。
・JR西日本 宮島フェリー
http://www.jr-miyajimaferry.co.jp/
・宮島松大汽船
http://miyajima-matsudai.co.jp/
 

日本三景の一つとして知らる景勝地であり、世界文化遺産にも登録されている島。

 

 

 

カテゴリ:【日本文化/芸術】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :15人

参加対象:どなたでも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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