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旧日銀EXsite#3 『ヒロシマ《明日の神話(岡本太郎)》から《明日の広場へ》』

2011/12/17

 

巨大壁画、『明日の神話』。


「芸術は爆発だ」

これは岡本太郎の名言ですが、岡本太郎といえばエネルギッシュな作品群と言動に、
素晴らしい芸術家、というイメージを持ちつつも、
何だか近づき難いというか、自分とは遠い存在のように感じていました。

広島と岡本太郎にはつながりがあり、
原水爆をモチーフとしてメキシコで制作されたと言われる、
長さ30メートル、高さ5.5メートルの巨大壁画、『明日の神話』。
作品の誘致先が東京都渋谷区に決まるまでの間、広島では誘致活動が展開されました。

このプロジェクトは市民から自発的に生まれたもので、
多くの人々が賛同し、行政をも動かしました。

この力強いパワー、明日の広島へのエネルギーにするべく、
「広島の地で、人々が感じ、理解しあって、今の営みをよりよいものに、
そして希望ある創造をめざし、世界への発信を行う」
ことを理念とした『明日の広場』プロジェクトが
2010年10月、立ち上がりました。

今回の授業では『明日の広場』プロジェクト代表でもあり、
広島の芸術・文化界を牽引されている竹澤雄三先生から
お話を伺うことができました。

竹澤先生は、大学生時代、岡本太郎アトリエでアルバイトをされ、
当時大阪万博の太陽の塔制作の手伝いを一ヶ月ほどされ、
太郎さんと言葉を交わされたこともあり、
作品制作の様子を実際に見て体験されたお話は、とても新鮮でリアリティーがあり、
何だか遠い存在のように感じていた太郎さんを、身近に感じることができたように思います。

また、太郎さんや秘書の敏子さんとのエピソードを交えながら、
広島との関わりや、明日の神話が制作された過程・誘致活動について
スライドを用いて詳しく説明して下さいました。

太郎さんは「仕事の気分転換に別の仕事をする」ぐらい
とにかく精力的に仕事をされる方で
明日の神話は万博の太陽の塔の制作と、ほぼ同時進行だったそうです。

『明日の神話』
中心には燃え上がる骸骨、禍々しい炎や煙…
原水爆の恐ろしさ、そして人間の力強さを画面全体で表現した
岡本太郎の代表作の一つとも言えるこの作品を

「原爆の痛みを知る広島にこそ、あるべき場所なのではないか」

誘致のためにさまざまな活動が行われてきました。

多くの人々の協力のもと、活動の一環として行われた
実寸大2640ピースの『明日の神話』パズル制作。
今回の授業の後半は、そのパズルを使用して、
絵のシンボルとも言える中心の、燃え上がる骸骨を組み立てるワークショップを行いました。

旧日本銀行内にちりばめられたパズル約300ピースを集めることからスタートし、
集まったピースを、協力しながら組み合わせていきました。

建物内を奔走し、ピースを集め
集まったピースや完成図とにらめっこしながら
「これはどこだろう」「裏面にナンバーがあるから、これを元に組んだらどうだろう?」
わくわくしながら楽しく、まるで文化祭前の準備をしているような雰囲気で
お互いに声をかけ合い、助け合いながら、パズルを完成させることができました。

皆で力を合わせ、何かを一生懸命に創り上げていく。
完成したパズルの周囲には、屈託のない笑顔があふれていました。
明日や未来を作っていくのは、私たちひとりひとりの力なのだ、と感じました。

(ひろしまジン大学サポートスタッフ 尾川由香梨)

 

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<授業詳細>

2011年12月17日(土) 13時00分 ~ 16時00分    教室:旧日本銀行広島支店

 

「芸術は爆発だ」
今年は岡本太郎生誕100年。
日本各地で様々な祭が行われています。

広島と岡本太郎のつながりといえば、
2006年7月、岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」広島誘致活動。
<広島にこそあるべき場所>との熱い想いのもと
誘致先が東京都渋谷区に決まるまでの間、広く活動を展開しました。

市民から自発的に生まれたこのプロジェクトは
強烈なパワーを生み出し、多くの市民が賛同し、行政をも動かしました。

このパワーを明日の広島へのエネルギーにするべく、
「広島の地で、人々が感じ、理解しあって、今の営みをよりよいものに、
そして希望ある創造をめざし、世界への発信を行う」ことを理念とした
『明日の広場』プロジェクトが2010年10月に立ち上がりました。

今回は『明日の広場』プロジェクト代表でもあり、
広島の芸術・文化界を牽引しておられる竹澤雄三氏を先生としてお迎えし、
旧日本銀行広島支店を教室に授業を行います。

前半は竹澤先生に講義をしていただき、
後半は実寸大「明日の神話」パズル(2640ピース!)
を使ってこの日限りの「明日の神話」再現ワークショプを行います!

広島誘致会と岡本太郎が残してくれたピースを組み立て、
もう一度あの時のパワーを思い起こし、明日の広場へと繋げていきましょう。

また、今年は岡本太郎生誕100年で、日本各地でお祝い祭りが行われています。
広島では、12/10(土)〜12/26(月)までパルコ新館5Fイベントスペースで
『顔は宇宙だ。』が開催され、この授業にてご招待券を配布予定です。

明日のヒロシマをつくるのはみなさんです。
ヒロシマは爆発だ!

【授業の流れ】
12:30 受付開始
13:00 授業開始
13:10 竹澤先生による講義
14:10 ワークショップ
15:30 記念撮影・アンケート記入
16:00 授業終了

【集合場所】
旧日本銀行広島支店 3Fフリースペース

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。


(授業コーディネーター 木村アズミ)


■Hiroshima EXsite

■明日の広場プロジェクト ~LOVE FOR TOMORROW~

協力
NPO法人アートプラットフォームG

 

 <先生>
竹澤雄三
 / 元広島市現代美術館副館長・広島文化会議準備会代表

美術評論家1943年広島市生まれ。1968年武蔵野美術大学卒。1975年ポートランド・ミュージアム・アート・スクール(USA)卒。北海道立近代美術館学芸員、北海道立旭川美術館学芸課長を経て1985年広島市現代美術館建設準備事務局主幹。1997年副館長。2007年定年退職。著書:「概説博物館学」「エッセイ集、朝のささやき」「ガラスの美」「ガレのガラス・アート」(翻訳)等。美術評論家、広島女学院大学、広島市立大学非常勤講師、比治山大学非常勤講師。広島在住。

 

<教室>

旧日本銀行広島支店

住所:広島市中区袋町5番21号

■広島電鉄(路面電車):
広島電鉄宇品線・「袋町」駅下車、徒歩1分

■広電バス:
JR広島駅より3号線・広島西飛行場行き、「袋町」バス停下車、徒歩1分

 

1936年(昭和11年)に建てられた日本銀行のかつての営業所。
設計は、建築家・長野宇平治。地上3階地下1階、ギリシャ・ローマ建築風の古典様式で、昭和の空気をそのまま残しています。現在は「建物全体を市民主体の芸術・文化活動発表の場として活用する」という方策のもと、広く市民に貸し出し、様々な用途で使われています。現存する被爆建物の一つであり、広島市指定重要文化財。

2012年10月からの6ヶ月間、HIROSHIMA EXsiteのプラットフォームとして各種イベントが開催されています。

 

 

 

カテゴリ:【文化/芸術】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :20人

参加対象:どなたでも

 

 

 

 

 

 

 

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