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神楽の楽屋へ ~ひろしま神楽入門編~

2014/05/18

 

 

 

 

神楽の魅力にどっぷりはまった3時間


中区榎町の本川・広瀬集会所2階の畳敷きの一室。敷き詰められた座布団に腰を下ろす多様な世代の25人の学生たち。前方には小振りな板張りのステージ、神楽面や衣装、小道具がズラリと周りを取り囲んでいます。「神楽の楽屋へ ~ひろしま神楽入門編~」は、そんな“舞台”で始まりました。

今回の先生は「郷之崎神楽団」の皆さん。今春のセンバツ大会に出場した広島新庄高校の地元、北広島町新庄から、たくさんの衣装や道具を携えてお越しくださいました。
まず団長の宇川さんから神楽団の紹介。その歴史は古く、面を入れる箱の記載には文久年間(1860年頃)のものがあるそうです。神楽の演目には戦前から伝わる「旧舞」と戦後に作られた「新舞」があり、郷之崎神楽団では旧舞をやっているとのこと。広島の神楽と言えば、派手な演出や煌びやかな衣装の新舞が頭に浮かびますが、伝統ある旧舞をしっかりと守っていらっしゃいます。

続いて、団員の門出さんから「神楽の歴史」の講義。神楽を舞うために北広島町に引っ越してきたという筋金入りの神楽男子で、歴史に対しても深い造詣をお持ちでした。神楽の誕生から、広島県における神楽の系統分布、大元神楽・石見神楽から芸北神楽への変遷、新舞が登場した背景、さらに神楽ブームの裏側で本来の舞が変わっていく危機感など、話せば今日一日では終わらないという話を初めての人にもわかりやすく説明していただきました。

次に今回の先生では紅一点、県内100以上の団体の公演を見て回り、ご自身も郷之崎神楽団に入団したという住川さんから「神楽の楽しみ方のポイント」を教えていただきました。公演情報の集め方や公演形式による楽しみ方、神楽を見る際に注目する点や気をつけるべきマナー、団員やファンの人たちとの交流を通してより面白さが深まっていくことなど、次々と繰り出される経験を交えながらのお話しに神楽への興味が刺激されます。

それにしても、さすがは神楽にハートをつかまれてしまった方々、言葉の端々に神楽への愛が感じられました。

休憩をはさんで、神楽面や衣装、取り物(小道具)の紹介コーナー。一通り説明をしていただいた後、普段はなかなか触れることのできないこれらの品を直接着けてみたり、羽織ってみたりと貴重な体験をさせていただきました。ここまでずっと話を聞いた学生の皆さんは、実際の重さ以上に伝統の重みを感じたのではないでしょうか。
そしていよいよ本日のスペシャル(?)プログラム。学生の中から代表者3名が、なんと神楽の衣装をフル装備で着用させてもらいます。勝ち抜きジャンケンに一喜一憂。そして選ばれた3名が、一人分で数百万円ともいわれる衣装を着させてもらいました。そしてひろしまジン大学恒例、神様、姫様、鬼となってポーズを決める幸運な3人を囲んでの記念撮影。

最後に、門出さんと栗栖さんのお二人による舞の披露。大江山 という演目の、源頼光 と酒呑童子 の戦いの場面を舞っていただきました。小さな舞台で少し窮屈そうでしたが、その分、観客との距離が近く、床を踏む時の振動や、刀が交わる音と火花、激しい息遣いが間近に感じられて迫力満点でした。

そして実はこれで終わりではなかった。最後の最後にもう一つサプライズ。神楽団から般若をデザインした切り絵の額が抽選で1名に、また10名に“手蜘蛛”(掌からブァーっと糸が出るアレですね)のプレセントをいただきました。
ここましてくださったのも、一人でも多くの人に神楽の魅力を知ってもらい、好きになってもらいたいとのお気持ちからだそうです。いずこの神楽団も抱えている後継者確保の課題に、入団してくれるとなお嬉しい!と。果たして、今日参加した学生の中から郷之崎神楽団の門を叩く人が現れるでしょうか?

最近では街中のホールやイベント会場でも神楽を見ることができる時代ですが、神楽を愛し、伝承する熱い気持ちを持った人たちの姿はやはり地元のお祭りで最高潮になるとのこと。今秋10月19日には郷之崎神楽団の本拠地、龍山八幡神社で奉納神楽が行われます。こちらの方へも是非足を運んでみたい、そんな気持ちにさせられた授業でした。


レポート:岩見 暢浩
写真:新宅 雅樹


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先日の「神楽の楽屋へ」授業の様子をもとに、クリエイターの山下ミカさんがひろしまジン大学の60秒CMを作ってくれました!!!
http://vimeo.com/95729484/
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<授業詳細>
 

2014年05月18日(日) 14時00分 ~ 17時00分   

教室:本川・広瀬集会所

 

 

広島県の魅力的な観光資源のひとつである、広島神楽。
県民のみなさんにとっては、
地域行事のひとつとしてわりと身近に感じられる神楽ですが、
その成り立ちや、物語の内容についてまで知られる方は少ないのではないでしょうか?

例えば、県内の神楽団は100を超えること。
旧舞・新舞で舞い方がリズムが違うこと。
衣装は団ごとに一からデザインしている・・・などなど。
いままで知らなかったこと、神楽の見方、楽しみ方を教えていただきます。

今回、講師をつとめてくださるのは、北広島町で旧舞の伝統を守る「郷之崎神楽団」の皆さん。
龍山八幡神社を氏神神社とし、1860年頃から続く長い歴史を持つ神楽団です。

お話しいただくのは下記のお三方。
物心ついた頃から郷之崎神楽に触れ、あるがままに入団して今に至る、団長の宇川友勝さん。
また、神楽を舞いたくて世羅から引っ越して郷之崎に入団した、神楽の歴史に詳しい団員さん。
広島神楽に魅せられ県内100以上の公演を見て回り、行き着いた郷之崎神楽団の団員となり市内から通っている団員さん。

そして後半は、神楽体験!
面を着けさせてもらったり、舞の足運びや御幣や扇子の持ち方を体験します。
普段、団の皆さんがつくられている御幣や鬼棒もつくらせてもらいますよ!

今年は4月~12月の期間、毎週水曜の夜に、広島県民文化センターにて、
広島神楽を鑑賞することが出来ます。
どっぷりと神楽に漬かり、学び、
広島を訪れる友人やお客様にその魅力を伝えてくださいね!
http://kagura.tank.jp/


【授業の流れ】
13:30 受付開始(授業開始の30分前)
14:00 授業開始
1.神楽の歴史
2.神楽の鑑賞ポイント、楽しみ方
3.ワークショップ
道具に触れる 御幣や鬼棒をつくる、足さばきや形を教えてもらう、など
16:50 記念撮影・レポート記入
17:00 授業終了

【集合場所】
本川・広瀬集会所 

【持ち物】
・動きやすい格好でお越しください。授業内で神楽の足さばきなどを教えてもらいます。
・会場では靴を脱いで上がります。
・筆記用具

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。

【当日連絡先】
070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局)
※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。

(授業コーディネーター 安彦恵里香)


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※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。
ご希望の方はお申込画面へお進みください。
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<先生>

「郷之崎神楽団」の皆さん 

北広島町新庄を拠点として活動しています。龍山八幡神社を氏神神社とし、1860年ころには活動していた記録が残っている 長い歴史を持つ神楽団です。 島根県邑南町(旧石見町)の矢上の神楽団から石見神楽を伝授され その伝統を今まで守ってきております。 長年変わることなく、伝統を今に引き継ぎ、また後世にも残していくことを守り続けています。 見た目は地味な旧舞ですが、先人の想いと郷之崎の神楽を大事にしてこれからも伝承していきます。

 

<教室>

本川・広瀬集会所

住所:広島市中区榎町2-2
 

広島市中区 本川・広瀬地区の集会所。
地区外の方でも利用可能です。

 

 

 

カテゴリ:【文化】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :20人

参加対象:どなたでも

 

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