HIROSHIMA ワールドトーク ~「平和」を考える新たな視点~

平和につながるコミュニケーションって、どんなこと?

ワールドトークも第3回を迎え、満員御礼30名の参加者と賑やかに始まりました。今回のテーマは~「平和」を考える新たな視点~。自分の中にある「平和」と他者の「平和」。語り合うことにより、自分の中に無かった視点から「平和」について考えてみようという企画です。 この度お迎えした先生は共に中東での活動経験をお持ちのサウザーさんと、アフガニスタン出身で、現在国連ユニタール広島事務所で勤務されているシャムスさん。ご自身の体験を元に、「平和」について語って頂きました。 まずお一人目はサウザーさん。アメリカのカンザス州ご出身。カンザスで食べていた日本食と来日してから食べた日本食が全くの別物で、自分が「知っている」と思っていた日本とリアル日本とのギャップに驚いたお話などをユーモアたっぷりに語って頂きました。話はやがてパレスチナに滞在されていた時の出来事に。自由の国アメリカで育ったサウザーさんにとって、フェンスで囲まれ、そこかしこに検問所があり、少年が銃を手にする不自由な世界は大変衝撃的なものでした。自分の中にない価値観や常識にぶつかった時、自分のアイデンティティを変えるか、または拒絶するか。あなたはどちらを選びますか?パレスチナでサウザーさんは現実を受け止め、では、自分にできる事はなんだ?と自問します。サウザーさんがとった行動は、自分の中にある決めつけや偏見を人との交流によって変えていくというものでした。何事も他人事ではなく、自分のこととして関わり、交流の中から生まれる理解により「平和」を作り上げる。そんな想いをユーモアたっぷりに語って頂き、時に笑いに包まれながらも真剣にお話しを伺いました。 お次の先生はシャムスさんです。サウザーさんとは対照的に静かに、ゆっくりと語られるイラン・パキスタン・アフガニスタンでの出来事。自らにかけられたテロリストの疑いをコミュニケーションによりはらしたエピソードはとても印象的でした。日本で暮らしている私たちと全く違う「平和」の意味。生き延びる事に追われ、目覚めている時間は暴力から逃げる時間と等しい。そんな環境に置かれると、人は他者と話合うことすら恐れるようになり、見知らぬ人をラベリング、カテゴライズし、そこに偏見や対立が生まれ、やがて争いが起こる。コミュニケーションをとらない事がどんなに恐ろしいことか、切々と語られ、引き込まれるようにお話を伺いました。 お話の後はみんなでごちゃごちゃ考えてみよう!ということでグループに分かれてディスカッション。お題は「How can we use communication for peace?」。「平和」に繋がるコミュニケーションってどんなこと?を語りあいました。実体がない「平和」を考えるのはとても難しい事ですが、皆さんご自身の考えを臆することなく話され、各グループそれぞれ活発に意見交換がなされました。最後にそれぞれのグループで話したことを共有。「利害を優先することなく、交渉ではないコミュニケーションを!」「顔を見てしっかりとコミュニケーションをとって、スタイルの違いを押し付けない」「コミュニケーションで大事なことは笑顔・あいさつ・勇気!」「メディアなどの情報に惑わされず、直接話す」などの声が挙がりました。真面目に「平和」ついて語る機会は多くはありません。参加者の皆さん、終わった後は考えている事を言い合い、自分の中にない意見や価値観を交換できた喜びで自然と笑顔になっていました。 最後に先生に質問。「平和活動に興味のない人と「平和」について話せるようになるにはどうしたらいい?」との問いに、その人の興味のある分野、食事や文化など別の所から、他の国に対する興味に変えていき、そこから平和を考えるという手もある。Prize People Public / Criticize Action Privateその人が乗り気でないものをオススメする時はこっそりやってみよう。人に聞いてほしかったら、まずは自分が人の話を聞くのも大事!などなどお答えいただきました。 「違う宗教の人とコミュニケーションをとるにはどうしたらいい?」との問いには、宗教と文化を切り離すことはできない。文化や宗教について、理解しようとしながらコミュニケーションをとるのが大事。言語・文化・宗教がたびたびコミュニケーションの障害となるが、相手を理解して「尊敬しあい」「認めあう」ことができればこの障害は簡単に飛び越えられるものだという回答に一同納得の様子でした。 新聞やTVなどのメディアから一方的にもたらされる情報だけでなく、交流によって得られる情報から「平和」を考えたいという想いから作られた今回の授業。 参加された方々お一人お一人が「平和」をいろんな角度から見つめられる良い機会になったのではないかと思います。 ■レポート/藤本 寛子 ■写真/三上 亮

------------------------------------------------------------ <授業詳細>

2015年12月05日(土) 19時00分 ~ 21時00分

教室:鯉城会館(広島県民文化センター)6F ひろしまNPOセンター会議室

広島にいると、「平和」という言葉をよく耳にします。 平和が大切 平和じゃなきゃ 平和を守ろう だけど、「あなたにとって平和って何?」と問われると少し考えてしまう。 今、世界で起きている出来事。 目を疑いたくなるようなニュース。 「イスラム」に対するイメージ。 偏見。差別。 じゃあ私たちは、彼らの何を、どこまで知っているんだろう? 今回、イスラム文化圏に繋がりの深い、海外出身のお二人のゲストをお招きし、 今だからこそ改めて思う「平和」について一緒に考えてみようと思います。 視点を変えることで見えてくることがある。 別の視点から眺めることで気づけることがある。 これまで思ってきた「平和」についての考えも、 違う側面から見つめると新たな気づきがあるかもしれません。 【授業の流れ】  18:45 受付開始(授業開始の15分前) 19:00 授業開始 19:05 先生のお話 「(仮)へいわとはなんぞや」 Q&A みんなでガヤガヤ話そう/発表含む 20:50 先生からメッセージ、記念撮影・レポート記入 21:00 授業終了 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、 授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 【交通手段】 お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。 主催: HIROSHIMA ワールドトーク実行委員会 協力: ひろしまジン大学 ▼参加には、別途メールでの事前申込みが必要です。 参加ご希望の方は、以下の項目をご記入の上、下の連絡先までお申込みください。 =========================================================  1.お名前(ふりがな)  2.年齢  3.電話番号  4.メールアドレス ■申込み・問い合わせ先 HIROSHIMA ワールドトーク実行委員会(担当:濱長)  hiroshimawt@gmail.com 電話番号: 080-3547-5967 =========================================================

<先生>

サウザー・アシュリー / 武田学院 英語科教員、現役プロレスラー(ダブ・プロレス)

アメリカカンザス州出身。 学生時代ヨルダンに留学し、パレスチナ難民の姿に触れる。その後国際NGOに所属し、パレスチナ・ガザ地区で活動する中、権力=正義ではない、強い国=正しい国ではない、ことを知る。パレスチナ滞在中に出会ったプロレス界の長老から「プロレスの世界に国境はない」という言葉を聞き、国籍関係なく、鍛えた肉体と精神をフェアにぶつけあう喜びを知る。現在、武田学園で教師を務めながら、世界情勢に目を向け、子どもたちに世界の問題について身近に感じてもらえるような、授業やイベント等に取り組んでいる。

シャムスル ハディ・シャムス / ユニタール広島事務所職員

広島大学大学院国際協力研究科で、平和と共存について研究し、博士号を取得。現在ユニタール(国連訓練調査研究所)広島事務所にて、アフガニスタン、イラク、南スーダンなど紛争後の国の復興支援プログラムに関わっている。 「平和の意味すら知らない子がいるから。」 昨年広島市のNGO ANT Hiroshimaや被爆者の援助を受け、アフガニスタン各地の小中学校で佐々木禎子さんの絵本を配る活動を行う。 被爆地とアフガニスタンをつなぎ、復興にかける熱意は人一倍である

<教室>

鯉城会館(広島県民文化センター)6F ひろしまNPOセンター会議室

住所:広島市中区大手町1丁目5-3 6階です。 アクセス ・広島バスセンターから徒歩約3分 ・アストラムライン本通駅から徒歩約2分

広島バスセンターに近い立地の良さを生かし、各大学が他大学の学生向けの講義や、社会人が受講できる講座を開いて新たな学びの場。文部科学省によると全国でも珍しい取り組みという。 鯉城会館は地方職員共済組合県支部が所有する県職員の福利施設。

カテゴリ:【国際】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :30人

参加対象:若者

#タグから検索

copyright© Hiroshima Jin University Network 2020. All rights reserved.