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​お知らせ

昭和初期の豪邸建築「耕三寺 書院潮聲閣」を体験しよう!

豪華絢爛な建物の内部、見学会で体感!

瀬戸田、耕三寺の敷地内にある『潮聲閣(ちょうせいかく)』。鋼工業で成功した実業家の耕三寺耕三氏が、お母様のために建てた建物。日本住宅と洋館を複合させた大邸宅、見学してきました! 今回の先生は、耕三寺博物館学芸員の吉田守さん。興味深いお話を踏まえた軽快なトークで、見どころをたっぷり案内していただきました!! 今回は特別に、普段は立ち入ることができない外周のお庭から、玄関口へと入らせていただけるとのこと!庭師の竹下さんに解説もしていただきました。四季が感じられる紅葉や美しく手入れされた松、地面の苔も見事に建物に調和し、心が落ち着きます。外周の庭は、お客様が玄関に向かうまでの気持ちを作るという機能があるとの話に納得です。 そして玄関口の式台は櫟の美しい彫刻、天井を見上げると天女が描かれています。玄関から入ったすぐの天井は畳の目のよう、霧島杉の一枚板が贅沢に使われているそうです。 玄関の豪華さに驚く間もなく、大広間へ進みました。そこから見える中庭は南側で明るく、庭を見ながらくつろいでもらおうというご主人のおもてなしの気持ちを感じます。中庭の石は奈良の生駒石を使い、大きく平べったい石の上で立ち止まってもらえるように配置されているそう。障子の下腰の部分にも美しい果物の絵の数々。当時は絵を額に入れて楽しむのではなく、生活の中で楽しんでいたのだそうです。 そして、お母様が暮らしていたというお部屋へ。欄間は梅の花とインコが立体的に彫刻され、天井を見上げるとお花と鳥の絵の数々に圧倒されます。まさに「豪華!!」。黒柿の床柱、うるしで磨かれた柱も芸術的で、窓をあげれば四季折々の美しいお庭をどの角度からも見ることができます。お母様のお部屋を一番豪華に造るとは、お母様への想いが感じられました!お部屋のどこを見てもこだわりが感じられ、あまりの豪華さにうっとりします。 洋館には、ドイツから取り寄せたというステンドグラス、大理石で作られた浴室、応接室の内装には中国清朝時代の家具の数々。他にも巾着型の窓、おうむ型のランプ、扉に鶴の絵画、コウモリをかたどったような枠などなど、、、建物内のどこの部屋、どの部分を見てもこだわりが感じられ発見の連続でした。 建物見学後、特別に耕三寺も案内していただきました!職人さんによる細かい彩色作業の様子を見ることもでき、千仏洞地獄峡や未来心の丘の迫力は想像以上!見どころたっぷりの耕三寺を堪能することができました。 秋の紅葉と共に眺める『潮聲閣(ちょうせいかく)』と耕三寺も美しいこと間違いなし、訪れたい場所がまた増えました! ■レポート/大下 愛 ■写真/三上 亮

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2016年10月30日(日) 10時00分 ~ 11時00分

教室:耕三寺 潮聲閣

耕三寺 建立発願の原点ともいうべき建造物「潮聲閣 (ちょうせいかく)」。 鋼管製造で財を成した実業家、耕三寺耕三が

余生を送る母親のために建てたもので、 書院造を主とした日本住宅と、洋館を複合させた大邸宅です。 その造りには耕三独自の発想による意匠をみることができるほか、 規模・豪華さ・精緻さにおいては県内の邸宅建築の中でもずば抜けており、 昭和初期の創作建築としても高く評価されています。 中でも居室は圧巻で、花鳥画を描いた天井「折上格天井(おりあげごうてんじょう)」、 立体的な梅鸚哥図欄間や梅鴛鴦図襖など、まさに贅を尽くした空間となっています。 今回の授業では、耕三寺を知り尽くしている学芸員の吉田守さんに、 「潮聲閣 (ちょうせいかく)」の見どころをたっぷりと解説していただきます。 そして今回特別に、建物外周の庭園への立入りを許可いただきました! 醸し出される秋の情景とともに、贅を尽くした建造物を楽しみましょう。 ※授業終了後、自由参加の課外授業(耕三寺・未来心の丘の見学) を行いますので、ぜひご参加ください。 【授業の流れ】 9:45 受付開始 10:00~11:00 吉田さんによる見学ツアー 【集合場所】 耕三寺山門前 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 【注意事項】 授業風景を撮影し、インターネット等に写真を掲載することがあります。 【申込方法】 参加には、別途メールでの事前申込みが必要です。 参加ご希望の方は、以下の項目をご記入の上、下の連絡先までお申込みください。 =========================================================  1.お名前(ふりがな)  2.年齢  3.性別  4.参加希望イベント  5.電話番号  6.メールアドレス  7.住所(任意) ■申込先 ひろしまジン大学事務局(担当:大田)  general@hirojin.univnet.jp ========================================================= この授業は広島県営繕課の主催事業です。 「ひろしまたてものがたり」は広島県内の魅力ある建物を発掘・発信する県民参加型のプロジェクトとして、平成25年からスタートしました。平成28年10月15日(土)~11月13日(日)の30日間、「たてものがたりフェスタ2016」として、広島県内各所の建物でさまざまなイベントが開催されます。 詳しくは、ひろしまたてものがたりHP (http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/tatemonogatari/ )をご覧ください。

<先生>

吉田 守 / 耕三寺博物館学芸員

広島県福山市出身 呉工業高等専門学校電気工学科卒業 広島大学大学院文学研究科修了 現在、耕三寺博物館学芸員

<教室>

耕三寺 潮聲閣

住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2 アクセス: 自動車)しまなみ海道・生口島北ICより約10分 バス)おのみちバス瀬戸田線・「耕三寺」バス停すぐ 船)三原港または尾道港より瀬戸田港、下船後徒歩10分

耕三寺の初代住職が昭和初期に母親のために建てた和洋折衷の邸宅です。母親への恩返しの想いを込めて建てられたお屋敷にはお母さんが好きだった花や鳥をモチーフとした装飾が至る所に散りばめられ、当時一級の技術も随所に凝らされています。

カテゴリ:【たてものがたりフェスタ】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :15人

参加対象:大学生以上

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