
築80年!町家でDIY!
ジン大ではこの度草津の古民家を改装し、研修やワークショップ及び宿泊場所として活用しようというプロジェクトを始めました。その名は『学び舎ゲストハウス Machi+Goto(以下マチゴト)』。今回はマチゴトと連動した企画第1回目でした。 というわけで、宮島街道から少し入ったところにある築80年以上の町家が今日の舞台です。実は以前ここには建築士でありジン大スタッフの大田さんが住んでいました。彼が引っ越したあと、空き家ではなく人が集う場として有効活用できないか、というところからマチゴトは始まりました。専門業者の方に工事をお願いし、できるところは自分たちでDIYしながら、来年5月のグランドオープンを目指します。改装にかかる費用を補うため、インターネット上で寄付を募るクラウドファンディングにも挑戦しています。ちなみに当日時点で91名から103万5千円の支援をいただきました。しかし目標とする300万円に到達しないと実際にお金がおりないというオール・オア・ナッシング形式のため、締め切りの9月28日まで引き続きご支援をよろしくお願いします!(https://readyfor.jp/projects/machi-goto) 大田さんと授業コーディネーター河野さんが、このおうちの特徴を説明します。表通りに面した和室は障子を広く開けることができ、道行く人と会話が生まれます。小さいけれど趣のある中庭を通り、奥の部屋へ行くための屋根付き廊下を新設中です。海外からの旅行者は近年ますます増える傾向にあり、広島にも様々なゲストハウスがオープンしています。ただ、路面電車と昔の建物が残る、そんな風情のある草津のゲストハウスは初めて。「地域の人が気軽に立ち寄り、ワークショップなどのイベントもできる、そんな場所になれば」と河野さん。 改装中の現場も見て回りました。まだまだ内装をやりかえたり、手を加えるところはたくさんあります。「すでにあるものをいかに活用するかを考える。築年数のある家だから解体・改装しながら新しい発見がある」と楽しそうな大田さん。学生さんも昔ながらの家の造りに興味津々だったり、周りの環境やご近所づきあいは?などの質問があったりしました。 さて次はお待ちかね、壁の漆喰塗りです。もともと漆喰は粉を水で練るところから始めますが、今回は練られた状態のものを使います。乾くと取れにくいので、塗る面の端っこの木の部分をマスキングテープで養生します。また地面に落ちないよう、マスキングテープと薄いビニールがセットになったマスカーも使いました。よく捏ねた漆喰を木の板(お盆)にとって、コテで壁の下から上へ塗っていきます。塗るというより「盛る」の方が近いかも。隅っこはコテの角を使って塗りますが、簡単そうで意外と難しい! さっそくやってみたい!と積極的な子どもたち。マスキングやりたい!と言ってくれた人もいれば、すぐお盆の漆喰がなくなっちゃった、おかわり!という人も。限られた空間のため交代しながら塗ってもらいましたが、だんだん皆さん夢中になっていきました。1時間くらいかかって、入り口の壁の大部分を塗ることができました。真新しい白色のおかげで雰囲気がぱっと明るくなりましたね。 参加してくれた人からはもっと漆喰塗りたい!や、また参加したい!といった嬉しい感想が聞かれました。完成までは長い道のりだと思います。楽しみながらみんなで作っていきましょう。
■レポート/塚野 理加 ■写真/三上 亮
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<授業詳細>
「街をまるごと、キャンパスに」をキーワードに、
県内23市町のあちこちを舞台に
「授業」や「ゼミ」を開催しているひろしまジン大学。
特定の「教室」を持たないことが一つの特徴でした。
しかし!
この度ひとつの「場」を持つためのプロジェクトを立ち上げることとなりました。
舞台は広島市西区草津の築80年の古民家。
「学び舎×ゲストハウス」というコンセプトのもと、 みんなで作り上げていくプロジェクトです。
現在、改修費用にあてるためクラウドファンディングに挑戦しています。 (詳細はこちらをご覧ください→ https://readyfor.jp/projects/machi-goto)
今回の授業では改修真っ最中の「Machi+Goto」を見学した後は、 簡単なDIY(漆喰塗り作業 等)にチャレンジします。