top of page

​お知らせ

のぞいて見よう マンホールの世界


下を向いて歩こう  あなたは最近、いつマンホールを見ただろうか?近年、デザインマンホールがブームでマンホールが注目されているが、20年以上前からマンホールに注目していた男性がいる。その人物こそが、今回の講師でもある飯田さんである。

 今回の授業では、飯田さんがなぜ、マンホールに興味を持ったのかを探り、マンホールに"はまる"きっかけになればと考える。

 ところどころ、マンホール初心者の私からみた感想を述べるので、マンホールに興味のないって方も、ぜひぜひ読んでみてください。

 今回の授業は、街歩きも含む授業だったため、人数を限定し参加者6人で授業を開始。正直、マンホールの授業にどんな人が来るのかなと思っていましたが、参加者は全員女性。飯田さんいわく、最近ではデザインマンホールのブームで、蓋女が増えているみたいです。 ※蓋女(ふたじょ)…マンホール好きの女性

 自己紹介では、名前とマンホール好きな理由を発表。デザインが好きな人だったり、旅先のお土産にマンホールの写真をお願いする人だったり、SNSにマンホールの写真を上げていたら、友達からマンホールの写真が届くようになった人だったり、本当にさまざまな方が集まってくださいました。

 そして、講師の飯田さんによる授業。写真を使っての授業で、初心者の私でもイメージができて分かりやすかったです。飯田さんがマンホールにはまったきっかけは、近所のマンホールを見て模様が入っているのに気が付き、よその街はどんな模様なのか?と気になったからだそう。私自身、デザインマンホール以外のマンホールのデザインって一緒だと思っていましたが、真ん中に市章があり、模様も違い、新たな発見でした。

 飯田さんは、実際に街を歩きながらマンホールを見てきているので、参加者にとっては、馴染みのあるデザインマンホールの話ではないが、引きこもれる一同。中には、広島に4個しかない貴重なランプホールの話も出てきてびっくり。 しかも、そのうち3個は、今回の授業場所、江波にあるという。 ※ランプホール…マンホール内を照らすためにランプを入れる穴。

 実際に街歩きに使用した地図や、魚拓ならぬマンホールの拓本も見せていただきました。博物館の資料になってもいいのではないかなという資料で、繰り返し見る方もいました。

そして、いよいよ、街歩き。普段は通り過ぎてしまうような、観光地ではない街並みも、説明してくださる方がいることで別世界のようでした。一同、説明を聞く→マンホールの写真を撮るという流れだったのですが、土ぼこりを払って写真を撮る方もいました。先ほど登場した、ランプホールも見つけました。普通に歩いていると見落としてしまうような蓋でも、貴重な蓋と説明されると、見方が変わってきますね!

 部屋に戻り、街歩きの中で見つけてた疑問を質問して解散。私自身、普段足元を見ることはないのですが、帰るときも、ふと下を見てしまうような授業でした。

■レポート/野村祐貴 ■写真/鹿渡成樹

------------------------------------------------------------

<授業詳細>

街を歩いていると必ず目にする、まーるい鉄の蓋。 今回の授業では密かにブームになりつつあるマンホールを取り上げます。 マンホールというと無機質で味気ない物をイメージされる方も多いと思いますが、

デザインが施されたものやカラフルな物もたくさん登場しています。 メディアで取り上げられることも増え、

行政ではマンホールカードなるものも発行。盛り上がりを見せています。 先生はマンホールを語らせたら右に出るものはいない飯田さん。 今ほど愛好者が多くはなかった23年前から、

ちょっとしたデザインの違いに気がついてからマンホールの虜に。

どんなデザインがどの時代に登場したかなど調査を開始し、

マンホールの拓本までとってしまう学者級の愛好者です。

授業では飯田さんの持つ珠玉のコレクションを拝見した後、

広島で最も古いマンホールが残る江波の街を歩きながら、