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ダンス?格闘技?いやいや、カポエイラ!

2016/02/28

 

 

みんなで盛り上げる。だから、楽しいのだ!


みなさんは「カポエイラ」と聞いて何をイメージされるでしょうか?
「なんかクルクル回ってる!」とか「キックが凄そう」とか「ラテン系な感じ」とか、世代によってはポケモンのキャラクターで聞いたことはある、等々。三者三様、様々なイメージ像があると思いますが、一体全体、具体的にどういうものなのか、なかなか想像が出来ないと思います。

そんな謎に満ちた今回の授業「カポエイラ」。

まず先生から、そもそもカポエイラとはどういったものなのかをご説明頂きました。カポエイラは大きく分けて、三つの要素から成り立っております。

一つ目の要素は、「格闘技」の側面。
カポエイラの起源は日本の裏側、ブラジルに端を発します。時は1500年代、スペインやポルトガルを中心としたヨーロッパ各国が次々と海へ飛び出した、まさに大航海時代真っ盛り。その中でブラジルも1500年にポルトガルの植民地とされ、サトウキビなどのプランテーションの為にアフリカ大陸から奴隷が大量に連行されてきました。奴隷達の雇用主は銃や鞭といった武器を持って彼らを監視し、酷使します。当然ながら奴隷たちは自衛の為や、過酷な状況から脱出するために、武器を持てない中で対抗する術を習得する必要が出てきます。そこで作られていったのが、格闘技という側面のカポエイラです。

二つ目の要素は、「ダンス・音楽」の側面。
格闘技を覚えて雇用主に対抗する一方、雇用主としては奴隷達に反乱の意志があれば抑えなければなりません。身を守る為の格闘技が仇になり、更に抑圧されてしまっては本末転倒です。つまり、格闘技の練習をしていながらも、それが雇用主にバレないようにカモフラージュする必要があったわけです。そこで取り入れたのが、ダンスと音楽。労働の合間を縫って格闘技の練習をしている際に、いきなり雇用主の見回りが来たとしても、音楽とダンスをしているように見せかければ格闘技とは見なされません。そうして、カポエイラは単なる格闘技の範疇を超えてきました。

そして三つ目の要素は、「コミュニケーション」の側面。
一言でアフリカ大陸といえどもそこには様々な国や部族があり、各地域から連行された奴隷はお互いに言葉も通じない状態。一緒に仕事をしたり、生活をしたりする中で、コミュニケーションが取れないというのは非常に不便なことです。その中で、言葉ではないコミュニケーション、意思疎通の手段として、カポエイラが使われたのです。

歴史的な経緯の中で、それらの要素が混ざり合い醸成されてきたカポエイラ。格闘技であり、ダンスであり、音楽であり、コミュニケーションであり…なるほど!益々よく分からなくなってきた!というところで、百聞は一見に如かず、身体を使ったレッスンに入ります。

まずは準備体操です。先生の動きに合わせて教室をグルグル回るのですが、四つん這いで前向き、後ろ向き、横向きに進んだり、足を上げながら進んだりと独特な動き。学生の皆さんは普段運動をされないという方が多かったのですが、日常で使わない筋肉を刺激され、早くも方々から楽しい悲鳴が聞こえてきます。

次にカポエイラの基本動作です。ジンガという、腰を落としながら左右に身体を移動させる一番ベースとなるステップから始まって、蹴り、後ろ回し蹴り、屈んでの防御、防御から距離を取るための側転の動きを覚えました。基本が腰を落としての動きになり、更に屈んだり立ったりを繰り返すため常時スクワット状態。段々と太ももに負荷がかかってきます。

お次はカポエイラの大切な要素、音楽です。カポエイラに使用される楽器は大きく5つありますが、今回はタンバリンに似た「パンデイロ」という楽器を扱います。先生が弓状の弦楽器「ビリンバウ」を弾きながらリードボイスで歌を唄うので、バンデイロや手を叩いて拍子を取りながら、復唱する形で先生の後に続いて皆で唄っていきます。

さあ、これで準備は完了!
いよいよ「ジョーゴ」という組手にあたる、実践練習に入っていきます。

まず全員でジョーゴをする二人を囲む形で円を作ります。そしてみんなで楽器を鳴らし、歌を唄いながら二人ずつ円の真ん中に入って、息を合わせながら先程習ったキックや防御を繰り出し、暫くしたら次の二人組に交代して・・・といった形で、演舞をしていきます。この円のことをホーダといいます。面白いのは、必ず出てくるときと終わる時に相手と握手をすることと、基本的にキックは相手に当てないようにして、傷つけないようにするというルールがあることです。このルールの中にまさに、他の格闘技には見られない「コミュニケーション」という、カポエイラに特有の文化を感じることができます。

実際にやってみると、そもそも動きが不慣れで難しいですし、その上リズムに合わせて身体を動かし、相手の行動を見て対応を変える・・・難易度が果てしなく高く、とてもとても先生のような華麗な動きはできませんでした。
それでも、ぎこちないなりに一生懸命動いて、輪からは音楽とみんなの歌い声や囃したてる声が聞こえてくるとテンションが上がって「へたくそでも何だか楽しい!」という気分になってしまいます。自分の番が終わる時には息切れをしながらもとても良い笑顔で、その笑顔を見てみんなが笑顔になっていきます。

単なる格闘技やダンスというと、素人から始めるのは大変、モノになるまで楽しくないんだろうなあというイメージがあるかもしれません。このカポエイラをやってみて分かったことは、本当に初心者でへたくそでも、運動が笑顔で楽しくできてしまうということ。そしてそれは、一人でやるのではなくみんなで盛り上げてみんなで作っていくものだから楽しいんだということ。

単純に「運動がしたい!」でも構いません。「友達が作りたい!」「大声で歌いたい!」動機は何でも良いのです。気になった方は是非、お気軽に体験会へいってみてください!


■レポート/三枝 大祐
■写真/川成 一葉・角田 茜

 

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<授業詳細>
 

2016年02月28日(日) 14時30分 ~ 16時30分   

教室:アステールプラザ 大練習室

 

今年は体をいっぱい動かしたい!
ちょっと変わったエクササイズをしてみたい!
ストレス解消に運動したい!
スポーツを通じて色んな人と交流したい!
ブラジル文化を体験してみたい!
ラテンのリズムや楽器に興味がある!

そんな人にオススメなのが今回の授業!!
カポエイラは格闘技にダンス、護身術、アクロバットの要素を組み合わせたブラジルの伝統競技です。

格闘技とはいえ、勝ち負けを競うものではなく、
独自の音楽に合わせながらやるゲームやダンスに近く、
本場ブラジルでは性別や年齢に関係なく愛されている国民的スポーツです。
円運動の独特な動きはストリートダンスにも取り入れられ、
バレエ界やフィットネス界でも注目が集まっています。
さらにアメリカでは「ストレス発散やダイエットに効果的!」とセレブの間で人気上昇中。
 
音楽のリズムにのってテンポよく体を動かし、
飛び蹴り、側宙、倒立などの技を繰り出す、
アクロバティックなイメージがありますが、ご安心ください!
誰でも体力に合わせてやれるので運動初心者や女性でも気軽にチャレンジできます♪

今回の授業では、カポエイラの基礎的な動きを練習、使用する楽器にも挑戦します。
 
UNESCOにより無形文化遺産として登録されているカポエイラ。
リオオリンピック開催で盛り上がる今年、
一足お先にブラジル文化を体験してみませんか!?


【授業の流れ】 
14:15 受付開始
 受付後、着替え
14:30 授業開始
・カポエイラについてお話し
・基本の動きを練習してみよう!
・楽器に挑戦してみよう!
・実際に人とやってみよう!
16:20 記念撮影・レポート記入
16:30 授業終了

【集合場所】
アステールプラザ 大練習室

【持ち物】
・運動しやすい服
・タオル
・水分
・実費400円(施設使用料、保険料含む)

【当日連絡先】
070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局)
※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。

(授業コーディネーター 藤本寛子)

 

 

<先生>

吉岡 泰弘  / カポエイラヘジョナルジャパン広島 指導員

2000年より、東京のカポエイラヘジョナルジャパン東京本部にてカポエイラを習い始め、15年のキャリア。ショッピングモールや地域イベント、クラブなどでのパフォーマンスや、NHK番組出演などを多数経験されています。2011年に故郷・広島へUターン。その後もカポエイラを続け、2013年、指導員資格である赤帯を取得。タイ・台湾等、アジア各国で指導されています。

 

 

竹下 亮 / カポエイラヘジョナルジャパン広島 指導員

2000年より、東京のカポエイラヘジョナルジャパン東京本部にてカポエイラを習い始、15年のキャリア。ショッピングモールや地域イベント、クラブなどでのパフォーマンスや、NHK番組出演などを多数経験されています。2003年にインストラクター資格を取得。 2007年に広島に帰るが、自分の仕事に専念するためカポエイラの練習を一時中断、 その間、学生実習のティーチングアシスタントや、専門学校の講師など教育にも携わり、博士号も取得。その後、本格的に練習を再開され、現在はカポエイラヘジョナルジャパン広島にて指導をされています。

 

<教室>

アステールプラザ 大練習室

住所:広島市中区加古町4-17

市電利用の場合:宇品行(紙屋町経由)-市役所前下車(600m)
江波行-舟入町下車(400m)

バス利用の場合:広島バス 24番路線
吉島営業所行または吉島病院行-加古町下車(200m)
 

フルオーケストラをバックにした本格的なバレエ・オペラ・演劇が上演できる大ホールの他に、移動式の能舞台が設置された中ホール、客席と舞台の位置を自由に設定できる「多目的スタジオ」など、多彩な劇場を持つ芸術の多目的空間です。

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練習は週3日(火・木・土)に行っており、経験のない方でも指導員の方が丁寧に指導されています。場所は主にアステールプラザの小練習室で行っていますが、変更もあるのでホームページでご確認ください。

■カポエイラヘジョナルジャパン広島
カポエイラ(capoeira)はブラジルの黒人奴隷達が体制への対抗手段・自衛のために用いた格闘技だと言われています。格闘技とはいえ、勝ち負けを競ったりするものではなく、体を使ったゲームというほうが近いかもしれません。
カポエイラヘジョナルジャパン広島ではカポエイラ・ヘジョナウと言われるスタイルを受け継いでおり、男性でも女性でも、また小さな子供から体力が衰えてきた方でも、安心して挑戦することができます。

 

 

 

カテゴリ:【体育】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :15人

参加対象:10~70歳の健康な男女

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