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止まった時が動き出す ~時計修復師 湊清次のしごと~

2013/01/27

 

 

時計修復士とは?


みなさん、時計って壊れたらどこに持っていきますか?
私はメーカーや買ったところに持っていくしか方法が無いと思っていました。でも、違う方法もあったようです。
今回、授業の先生をしてくださったのは時計修復士の湊 清次さん。私自身、時計修復士という職業の方に会ったことがなくて、どんな方なんだろうと思い授業に参加しました。

授業の初めに、先生がなぜ時計修復士を志したか、というお話がありました。古いオメガの時計が買ってすぐに壊れてしまい、修理を頼むと修理代がたくさんかかることがわかった時に、なにかおかしいなぁ…と思ったことがきっかけになったそうです。

お話のあと、先生が用意してくださった懐中時計をまるまるひとつ解体していきました。
うーん。先生が丁寧に説明してくれてはいるものの、もともと構造をしらない私にとってはどこがどう組み合って力が伝わっているのか…しかし学生のみなさんの中にはものすごく詳しい方が何人かいらっしゃって、解体中に飛び出す質問の中には本当にコアな質問がいくつもありました。思わずメーカーの方ですか?と聞いてしまったほどです!
解体中、先生は丁寧にひとつひとつの作業の話をしながらネジを1本、2本とはずして、パカッと部品が外れたと思うとまた次の作業へ。
今回の授業では、テレビの画面に時計を拡大して映すという方法で細かい作業を見ることが出来ましたが、それがまたドキュメンタリー映画を見ているようで思わず息をひそめて真剣に見入ってしまいました。
顕微鏡と先生の裸眼を使い分けて、解体すること約30分。
「くしゃみしたら飛ぶね!」と学生さんから声が上がったほど小さな小さな部品たちが机の上に並びました!
そしてまた元通りに組み立てていく途中で先生が、顕微鏡覗いてみます?と提案してくれました。学生のみなさんが一気に活気づき、みんなで一列になって顕微鏡を順番にのぞいて行きました。順番が来て覗いてみると、そこには小宇宙が!ちいさな部品が同じ間隔で同じ速さで一回も乱れることなく絶え間なく動いていることに、時計について詳しくない私でも感動しました!すごい!

そして、時計の時針と分針をはめるワークショップを3人の学生さんが体験しました。時計のカレンダーの日付が変わる瞬間に12時の位置に時針をはめて、そして分針をはめる、というものでしたが、これがぴったりに合わせるのがとても難しいことなんだなと思いました。3人の学生さんも、何回もやり直しては、1分ずれた、5分ずれたとやり直していました!正確な時計ってこんな努力のかいがあってできてるんだと感じました。

授業の最後に、先生への質問でこんな質問が出てきました。
「アンティークの時計を修理に出すときの目安ってどのぐらい時間がずれたらだすものなんですか?」
「アンティークの時計はもともとずれやすく、30秒~1分はまだいいほうなんですよ。」
「じゃあ逆に1分ぐらいのずれなら修理に出してもって感じなんですね。」
と聞くと先生は、
「そこからが僕の仕事です。お客様と相談しながら、どこまでおいこめるか、ですね。」
どこまで正確な時を刻めるか、自分自身に常に挑戦していくストイックな先生の職人の顔を見ることができた言葉でした。
素敵な授業、ありがとうございました!


(レポート|ひろしまジン大学スタッフ 沖野 ひとみ)
(写真|ひろしまジン大学スタッフ キクイ ヒロシ) 

 

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<授業詳細>
2013年01月27日(日) 14時30分 ~ 17時00分   

教室:LOG

 

 

ひろしまジン大学がまだ開校準備の頃、とあるイベントで知り合った
湊清次さん。
人懐っこい笑顔と、鋭い目力をもつ、湊氏のお仕事は

『時計修復師』

時計について興味深い話を次々と、少年のように目を輝かせながら
話してくださいました。
いつか授業をつくりたい!と心に決め早3年。
ついに実現させる日が来ました。


今回の授業では、
広島で活動する『時計修復師』湊清次氏によって
実際に、アンティーク腕時計を一つばらし、
時計を構成するパーツを並べ、
またそのパーツをひとつひとつ組み合わせ、
時計として時を刻む道具になるまでの流れを見て頂きます。

身近なものでありながら、ふだん決してみることのない時計の裏側。
アンティーク時計のお話から修復に使う特殊な道具の説明や、
時計修復師という職業についてまで、さまざまなお話を聞くことで
アンティーク時計の魅力を深く知って頂けたらなと。

時計の好きな方はもちろん、時計修復師という職業が気になったという方まで
たくさんの方に楽しんでいただける授業になると思います。

また当日は、先生の貴重なアンティーク時計のコレクションもいくつかお持ち頂きます。

新しい年の初め。
時計について深く学びながら、
『時』についてゆっくり触れる『時間』を楽しみましょう!


【授業の流れ】
14:00~ 受付開始
14:30 授業開始 先生の紹介とアンティーク時計について
15:00 先生によるアンティーク時計の解体と組み立て
16:00 道具の説明と時計修復師という仕事についてのお話
16:30 質問・レポート記入
17:00 授業終了


【注意事項】
※授業内容と終了時間は多少変更がある場合があります。
※教室となるカフェでのワンドリンクオーダー(実費がかかります)をお願いします。

【集合場所】
LOG

【持ち物】
・小さなパーツを扱います。視力の弱い方はメガネかコンタクトをおつけください。
・カフェでのワンドリンクオーダー(実費がかかります)をお願いします。

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車でお越しの際は、近隣のコインパーキングをご利用下さい。

【当日連絡先】
070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局)
※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。

(授業コーディネーター 窪田めぐみ)

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※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。
ご希望の方はお申込画面へお進みください。
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<先生>

湊清次 / 時計修復師

1979年広島生まれ。アパレル経験を経て、ある出来事をきっかけに時計修復師の道を歩み始める。06年国家資格である1級時計修理技能士を取得、その後独立し今に至る。一部のメーカーに限らず、あらゆる時計の修復を可能とする。

 

 

 

 

 

<教室>

LOG

住所:広島市中区土橋6-17-2F(中華料理店の2F)
TEL:082-231-7022
営業時間:13:00~24:00(火曜日お休み)

広島電鉄 土橋下車 徒歩5分
平和大通り沿い、中国新聞ビルの並びです。
 

平和大通り沿いの素敵なcafe&bar。
店主が選び抜いたアンティーク家具や小物が並ぶ店内では、
1人でも、ゆっくりとした心地の良い時間を楽しむことができる空間となっています。
キャンドルワークショップ、写真や絵画などの個展、ファッションショーなど、
イベントの開催もされています。
website:http://lognote.jp/

 

 

 

カテゴリ:【文化】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :8人

参加対象:どなたでも

 

 

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