秋の夜長は映画でしょ! ~映画美術監督 部谷京子先生に学ぼう~

「疾走する映画人生」を肌に感じる。

10月18日木曜日。日が暮れてかなり肌寒く感じられた平日の夕方から、楽しみにしていたその授業は行われました。仕事を終えて自転車で会場の「旧日本銀行広島支店」へ駆けつけると、平日だというのにすでに沢山の人が集まっていました。 日頃から写真展や絵画の展示など、芸術に関係するイベントも数多く開催されている会場ですが、この日は広い1階ホールを贅沢に使って、プロジェクターの周りに扇型に椅子を並べるという、何だかちょっとした「小劇場」みたいなレイアウトになっていて、気分をさらに盛り上げてくれます。 授業コーディネーターが挨拶したのち、いよいよ部谷京子先生が登場です。40人ほどの学生さんから沸き起こった拍手が高い天井のホールに響いて、何だか本当に演劇が始まる時みたいな雰囲気になりました。 トークショーは、「映画美術の世界へ入ったきっかけ」や「美術監督ってどんな仕事?」など、プロジェクターをつかいながら授業コーディネーターが質問していく形式で進められていきました。 私でも知っている映画(「Shall we ダンス?」とか「それでもボクはやってない」とか!)でのエピソードなど、どのお話も映画ファンだけでなく(事実私もそんなに映画には詳しいほうではなく・・・。)誰もが楽しめる内容のお話だったのですが、私が特に印象的だったのは、部谷先生が映画美術の世界に飛びこんだ当時のお話です。 先生はその頃、「将軍 SHOGUN」という作品に衣装担当として携わっておられたのですが、その作品はアメリカとの共同制作で、スタッフには当然日本人もアメリカ人もいたそうです。当時、映画美術の世界は全くの男社会。部谷先生は「衣装だけでなくもっと映画の現場にも携わりたい」との思いから、美術助手として働きたいと願い出ますが、日本側のスタッフから「女の美術なんて聞いたことない」と全く相手にされなかったということです。 そんな中、アメリカ側の女性スタッフたちに励まされ、また「女性だからという理由で美術助手になれないなんておかしい」という意見の後押しもあり、途中からめでたく美術助手として名前を連ねることが出来たそうです。 同じ働く女性として共感できる部分もあり、また当時は今とは比べものにならないくらい「女性として働く」ということが難しかったのだなぁと思うと、部谷先生たちが頑張ってこられたことが、現在の働く女性たちの道を開いてきたような気がしました。 それにしても、話の面白さもさることながら、終始、部谷先生のパワーがビンビン伝わってきて、まさに「疾走する映画人生」を肌に感じるような気がしました。「話したいことがたくさんある~っ!」という気持ちが、先生の言葉の端々にあふれ出ているようでした。 「ああ、この方は本当に本当に映画のお仕事が好きなんだなぁ。」 そう思いながら、あっという間に時間は過ぎ、いよいよ最後の質問です。 「先生にとって映画ってなんですか?」 「映画は全て。映画は命です。私は映画そのものになりたい」 先生は迷い無くそう答えられました。納得。 このトークショーを聞いて、文字通りパワーをもらったような気がしたのと同時に、これからはもう少したくさん映画を観てみたいという気持ちになりました。きっと、部谷先生の映画に対する愛情ももらったんだと思います。 11月には広島で、部谷先生の主催される「ダマー映画祭inヒロシマ」も開催されます(今年で4回目)。東京にお住まいになりながら、ご本人曰く「良い距離感で」故郷広島も大好きでいらっしゃるという部谷先生。まだまだ広島で色々仕掛けてくれそうです。これはひろしまジン大学として第二弾、第三弾の部谷先生授業が期待できそうです! (ひろしまジン大学 スタッフ レポート 河野尚子) (ひろしまジン大学 サポートスタッフ 写真 鹿渡成樹)

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教室:旧日本銀行広島支店

長かった暑い夏も一段落。 ようやく涼しくなってきましたね。 秋と言えば…食欲?スポーツ?芸術?etc いやいや、映画の秋も素敵でしょう! そこで、秋の夜長にスペシャルな映画授業を開催します! 先生は…広島出身の映画美術監督・部谷京子さん。 92年に美術監督としてデビュー。 数々の作品で美術を担当し、 日本アカデミー最優秀美術賞を2度受賞 (『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』) 現在大ヒット公開中の『天地明察』にも参加している 日本を代表する映画美術監督です。 また、部谷先生といえば広島愛も強く 映画館『八丁座』の内装デザイン監修や 2009年に『ダマー映画祭inヒロシマ』を立ち上げ、代表を務めるなど 映画を通じて、広島を盛り上げています。 今年4回目となるダマー映画祭inヒロシマは 11月16日(金)~18日(日)に開催です。 公式HPはコチラ>>> 様々な映画に直接触れてきた部谷先生だから話せる 新たな映画の魅力や、ここでしか聞けない制作こぼれ話 開催が近づいたダマー映画祭の見所etc たっぷり講義していただきます。 後半には質疑応答タイムもありますので 普段、映画に関して疑問に思っていることを 直接、部谷先生から教えてもらうチャンス。 パワフルでキュートな部谷先生と映画を語り合えば、 もっともっと映画と広島が好きになるはずです!! 【授業の流れ】 18:30 受付開始 19:00 授業開始 ・先生紹介 ・講義『映画の魅力〜ダマー映画祭への想い』 20:00 質疑応答 20:30 授業終了     記念撮影・レポート記入 ※教室内での飲食はご遠慮ください。 【集合場所】 旧日本銀行広島支店 【持ち物】 ・筆記用具 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 【交通手段】 お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。 【当日連絡先】 070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局) ※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。 (授業コーディネーター キムラミチタ) ===================================================== ※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。 ご希望の方はお申込画面へお進みください。 =====================================================

<先生>

部谷 京子 / 映画美術監督

広島県広島市出身。武蔵野美術大学造形学部卒業。  在学中に円谷プロダクションで美術助手のアルバイトを務め、映像美術に開眼。大学卒業後、ジュリー・ロンドン監督日米合作映画「SHOGUN」、深作欣二監督「里見八犬伝」、鈴木清順監督「陽炎座」、ポール・シュレイダー監督「MISHIMA」、吉田喜重監督「嵐が丘」、黒澤明監督「夢」「八月の狂詩曲」等の美術助手を経て、1992年周防正行監督「シコふんじゃった。」で美術監督デビュー。  監督作品は「RAMPO」、「河童」、「夏の庭」、「Shall weダンス?」、「陰陽師」、「陰陽師Ⅱ」、「金融腐蝕列島〔呪縛〕」、「突入せよ!「あさま山荘」事件」、「北の零年」、「壬生義士伝」、「マリと子犬の物語」、「チーム・バチスタの栄光」、「それでもボクはやってない」、「容疑者Xの献身」、「ハナミズキ」、「雷桜」「少女たちの羅針盤」、「ロック~わんこの島~」、現在公開中の「天地明察」ほか多数。  また、「RAMPO」で初の日本アカデミー優秀美術賞を受賞。現在までに10回の優秀美術賞を受賞し、うち2回、「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」で最優秀美術賞を受賞している。  美術監督の活動に対して「エイボン芸術年度賞」「マックスファクター・ビューティー・スピリット・イン・フィルム」、「北の零年」の“美術部現場日記”に対して「小倉佐伯賞」を受賞。 2008年、広島市民表彰(広島市民賞)。 2009年に「ダマー映画祭inヒロシマ」を立ち上げ毎年開催、代表を務める。 4回目となる今年は11月16日(金)~18日(日)に開催。2012年4月~5月に、「新藤兼人 百年の軌跡」を企画プロデュースし、広島全県下で開催した。 ・今後公開される作品 「インターミッション」(樋口尚文監督、2013/2/23公開予定)

<教室>

旧日本銀行広島支店

住所:広島市中区袋町5番21号 ■広島電鉄(路面電車): 広島電鉄宇品線・「袋町」駅下車、徒歩1分 ■広電バス: JR広島駅より3号線・広島西飛行場行き、「袋町」バス停下車、徒歩1分

1936年(昭和11年)に建てられた日本銀行のかつての営業所。 設計は、建築家・長野宇平治。地上3階地下1階、ギリシャ・ローマ建築風の古典様式で、昭和の空気をそのまま残しています。現在は「建物全体を市民主体の芸術・文化活動発表の場として活用する」という方策のもと、広く市民に貸し出し、様々な用途で使われています。現存する被爆建物の一つであり、広島市指定重要文化財。 2012年10月からの6ヶ月間、HIROSHIMA EXsiteのプラットフォームとして各種イベントが開催されています。

カテゴリ:【芸術】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :30人

参加対象:どなたでも

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