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まちの未来を描こう!SIM広島体験会

2019/05/25

トークで進めるまちづくりロールプレイングゲーム。SIMひろしまは勝ち負けないけど、ナイスゲーム!!

 

 「(資料は)見ちゃダメ!!」「自己紹介はしないでください」

 

最初からなにやら怪しい雰囲気。緊張感が漂うピリピリムードになってもおかしくなさそうですが、この日の快晴と同じ様に、ピリピリもモヤモヤもない、むしろまったり感やほのぼのとした雰囲気。これから何が始まるのか正直よくわからないけど、楽しいことがはじまるんでしょといった感じ。3グループに分かれて、計18人が席について、いざスタート。

 

 ひろしまジン大学の代表、平尾さんからあいさつの後、ティームひろSIM(チームひろしむ)の池原さんから授業の説明。あまり話しすぎると、ネタバレするからと、細かな説明はなかったものの、SIMひろしまはどうも往年のテレビゲームソフトの「シムシティ(SIM CITY)」を起源とするゲームらしい。シムシティのように、まちづくりをシミュレーション(simulation)できるゲームだからSIM(シム)。まちづくりをみんなで考えられるようにと熊本の行政職員が開発したゲーム「SIM熊本」を起源に持つ「SIMひろしま」。

 

今回は、広島市のまちづくりを参加者みんなでシミュレーションしてみようというゲームです。

 

 おっ、池原さんの顔つきと肩書が変わりました。池原さんが市長となり、参加者に辞令を読み上げ、渡しています。

 

このゲームは、言ってみればロールプレイングゲーム。参加者は、人口100万人をこえる市役所の幹部、「総務市民局長」「健康福祉局長」「経済環境局長」といったそれぞれの担当分野と予算の決裁権を持つ局長になりきって、他の局長と話し合いながら、市の抱える課題をどのようにして解決していくかを、具体的に決めていきます。

 

まちの名前は自分たちで決められるといった楽しい要素もあれば、市長がいる、議員がいる、公債が発行できる、議会への説明が求められるといった、きめ細やかな舞台設定も。また参加者たちに用意されている課題が、まさに今自分たちの住むまちそのものでリアル。

 

そのおかげで、いつもは決して体験できない役職でありながら、自然と自分ゴトとしてまちの今や将来を真剣に考え、他の人たちと意見を交わし合い、決断を下していく苦しさを追体験できる感覚があり、ゲームであることを忘れさせてくれる時間でした。

 

次々に降りかかる難問や発生するイベントに振り回され、「ええー」「そうきた~?」と口では言いながら、みんなどこか楽しそう。正解がない状況であり、どうなっちゃうんだろうと自分たちでコントロールできない状態でありながら、わからないからこそのワクワク、予期しない展開への期待感を楽しむ「遊び心」が常にこの場には漂っていて、真剣に楽しむチームが自然と創られていきました。

 

予定していた3時間も、その中身の濃さで、あっという間に過ぎていきました。慣れない役を演じ、普段使わない部分の頭を使い、ちょっとお疲れの状態。

 

それでも各グループでのワークが終わった後、考えたプランを発表し合う時間は、「あ、ウチのグループとおんなじ」「えー、それ選んだんじゃー」と自分たちのグループと比べながら、「そっかー、そう考えたのかー」「なるほど、そうする手があるんだねー」と感心したり、刺激を受けたりと、最後まで退屈する隙なんてない、楽しさノンストップでした。

 

SIMひろしまをやってみての感想は、

「行政の人の気持ちがよくわかった。こんな感じで普段仕事しているんだなと実感した」

「普段自分が気になっているテーマは子育てのことだけど、他のテーマの局長になると、『子育ても大事だけど…』となってしまった。違う立場で考えるのはとても大切だとわかっていても本当に難しい」

 

といった、真剣に与えられた役を演じたからこそ得られた実感ばかり。「市民と行政による協働」といった言葉はよく口にされ、自分自身も使うこともありますが、そんな言葉よりこのゲームのプロセスの中で得られる気づきや実感の方が、よっぽど協働に近づけるんじゃないだろうかと思えた時間でした。

 

実際に、同じグループの中には、実は行政職員の方もいらっしゃって、建前や駆け引きのない、いいまちにしたいという共通の目標のために本当に協働できた時間だったのかもしれません。

 

 「十人十色」の言葉の通り、人が違えば考えは違い、その組み合わせが変われば、グループが導き出す答えも当然変わります。そんな当たり前のことが、このゲームの無限のおもしろさを支えてくれているんだと思います。でも、そんな小難しい話はどうでもよくて、このみんなの満足そうな表情を見たら、このゲームがいかにおもしろいものだったかわかってもらえるはず。

 

 

正解は無いけど、自分たちの中に何かしらの変化を感じられるゲーム、SIMひろしま。自分のまちで、気になるまちで。世代を超えて、立場を越えて。1回でも、何回でも、話し合いたい。

 

そんな人にはもちろん、単純に楽しそうだからやってみたいという人も、迷わずティームひろSIMへ今すぐお問い合わせください。お便りまってま~す。

 

 

 

■レポート/岡本 泰志

■写真/平尾 順平

 

 

 

2019年5月25日(土)開催

「まちの未来を描こう!SIM広島体験会」

先生:チームひろしむ(Team HiroSIM) / 広島市職員有志

教室:鯉城会館(広島県民文化センター)6F ひろしまNPOセンター会議室(広島市)

 

参加学生さんからのレポート(感想)

 

・話し合いの過程で、それぞれの意見に折り合いを付けながら進めていくのが面白いなと。初めて出会ったメンバーで、関係性を築きながら話していくことも面白かったです。自分がこうであったらいい、という考えよりも、町の特性や、フェーズによって取るべき選択肢が変わってきて、そのあたりが勉強になりました。

 

・限られた時間で課題をこなすのが大変でしたが、皆さん積極的に発言されて、自分の知識のなさを実感するとともに勉強になりました。

 

・グループメンバーの構成でこんなにも結果が片寄ることに驚きました。また、ゲーミフィケーションの有用性も再確認できたので良かったです。

 

・事業を一つ一つ分けて見るのではなく、繋がりを意識して将来的な展望を見据えた上で判断する必要があることに気付きました。

 

・普段気づかない街の運営方法があり様々な考え方があるとわかりました。何が正解ということではなく色々な立場の人が柔軟に考えて話しあうことが大事だと思いました。

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