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潜入!話題のゲストハウス ~マングタック ~

2019/06/02

あなたも住みたくなる?! 北欧風ゲストハウス

 

ひろしまジン大学で「潜入!話題のゲストハウス」と称した授業を最初に行なったのは2015年11月。その後、広島市内には個性豊かなゲストハウスが続々と登場し、旅行者にとっての宿泊の場としてだけでなく、地元の方々にとっても憩いの場となっています。

6月2日(日)堺町の「Mange Tak(マングタック)」にて、ゲストハウス授業が開催されました。1階の受付を経て、可愛らしい北欧雑貨や、旅行案内が置かれた入口を抜けたところにある、照明が少し薄暗いカフェバーのテーブルで授業開始です。

 

先生は、楠勝也さん。Mange Tak以外にも、北欧インテリアショップや住宅関連業などを営む「Design Home Sora」のオーナーです。まず、現在の外国人旅行者の流れや観光地についてなどをデータとともにお話いただきました。

 

 「インバウンド」という言葉が注目されてから久しいですが、日本政府は2020年のオリンピックイヤーまでに4000万人の外国人観光客を迎え、8兆円が消費されることを予想しています。その中で2400万人のリピーターを作り、国内旅行消費額は21兆円を目標としています。

 

 ちなみに、外国人観光客に人気の観光地ベスト3は以下の通りです。

1位 伏見稲荷神社(京都)

2位 平和記念公園(広島)

3位 宮島厳島神社(広島)

 

何と、広島の観光地が2つもランクイン!来広者は年々増加していますが、残念ながら広島で使用される金額は増えていません。これは、前述二つ以外に観光地が知られておらず、宿泊せずに次の目的地へ移動してしまう観光客が多いためです。そういった方々に、広島により長く滞在してもらうためには、見るもの、体験するものをアピールすべきと、楠さんは言います。

 

次に、Mange Takのお話へ。2015年にDesign Home Soraが提案するゲストハウス設立計画が立ち上がりました。築34年の物件を改築していく中で、各スペースのデザインにこだわりました。例えば、壁にはデンマークレンガを使用し、ゲストハウスの特徴の一つである、情報収集できるカフェバーはもちろんのこと、長旅で疲れた人が落ち着くようにライトはスポット的に設置(ゆえに会場が薄暗い)。

 

また、各寝室には体重200kgの人でもびくともしないベッドを、プライベートルームには1台80万円の高級ベッドを、それぞれ設置しました。更に、安心を重要視してSECOMの監視カメラ2台を設置。またセルフチェックインの際は、事前にパスワードを発行するシステムを導入し、各部屋でWi-fi使用可としました。

 

こうして2017年7月、Mange Takがオープンしました。オリジナルのロゴには、ありそうでないオリジナルの書体を採用。デンマーク語で「どうもありがとう」を意味する店名からか、宿泊客の65%が海外観光客、かつその多くが欧州からとのことです。

 

そして待ちに待った館内見学へ!エレベーターで4階に上り、扉を開けると、自炊ができる共有スペースを挟んで、2段ベッドが置かれた女性専用ドミトリーと、噂の高級ベッドが配置されたプライベートルーム「コペンハーゲン」が登場。いずれの部屋でも、マットを二重に敷くことで、旅の疲れが取れやすくなっています。

 

自炊場がゲストハウスにあるかどうかは、宿泊客には重要な要素の一つで、必ず問い合わせがあるとのこと。食べ物は、各自名前を書いて各階にある冷蔵庫で保管できます。

 

ベッドの心地よさもさることながら、共有スペースに置かれているテーブルやソファの心地よさ、そして自炊に使う鍋や食器類の豊富さに、参加者のみなさんは、「我が家より充実してる」「ここに住みたい」とため息をついていました。

 

お次はコインランドリーとシャワールーム5つがある3階へ。石鹸は設置されたガチャガチャで購入できて、しかもおみくじ付き!ちょっとした遊び心が味わえます。

 

シャワールームの壁は、白の混じった柔らかい黒です。「寝るだけ」の場所なので、ピカピカした空間にはしたくないという、楠さんの思いが反映されています。

 

今後は2019年12月に、尾道に新たなゲストハウスをオープン予定とのこと。楠さんが提唱する"Hygge Labo” (Hygge=デンマーク語で「居心地がいい時間や空間」)が、ますます広がっていきそうです。

 

日本のゲストハウスといえば、古民家を改築して、日本らしさを前面に押し出した「故きを温ねて新しきを知る」のイメージが強かったのですが、一味違った視点から作られたゲストハウスの存在を知ることができたことは、大きな収穫でした。平和公園や広電宮島線の最寄り駅に近く、見学しただけでも泊まってみたく(住んでみたく)なりました。友達に話したくなるゲストハウス=Mange Takの存在が国内外問わず多くの方に知られ、日本政府の掲げるインバウンド目標値の達成に一役買うことを願うばかりです。

 

 

■レポート/伊澤 志保子

■写真/大田 真奈

 

 

 2019年6月2日(日)開催

潜入!話題のゲストハウス ~マングタック ~

先生:楠 勝也 / Mange Tak オーナー

教室:Mange Tak / cafe+ bar Hygge & Fika (ヒュッゲ & フィーカ)


 

参加学生さんからのレポート(感想)

 

・自ら建物のレイアウト、内装、ベッドなどのデザインを手掛け創り込まれた空間には、知恵を絞った工夫の跡と温かみのある芸術的センスを強く感じました。そこに身を置くことで空間のもつ不思議な力で洗練された気持ちになると同時に、楠先生を始め集まった人々から元気エネルギーを分けてもらいました。「地図に残る(のる?)仕事」になるほどと思いました。加えて「心に残る仕事」に繋がっていること素晴らしく思います。


・とても素敵なゲストハウスでした。勉強になりました!

 

・ゲストハウスとはこういうものだと思っていた期待をいい意味で裏切られました。こだわりのインテリアや設備、家具など、気遣いとおもてなしを感じられるゲストハウス、一度泊まってみたい!と思いました。

 

 

 

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