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若者×選挙のハナシ

2019/08/23

リアルでホットな立候補から選挙戦略までのハナシ

 

自分の一票に価値ってあるのかな。

選挙や政治を真面目に語れる場って意外とないかも。

大人だから選挙や政治について知っておかないと!

関わってみると選挙って面白い!

若者の選挙に対する意識の低さに危機感を抱いている!

 

授業に参加した方々は、こんな思いを抱きながら Machi +Goto に集まってくれたようです。このように選挙や投票に対しての関心・熱意の度合いは様々でしたが、各々が抱くちょっとした疑問に応えてくださったのは、何と現職の東広島市議会議員である鈴木英士先生!

 

鈴木先生は 4 月に行われた東広島市議会選で当選された最年少議員さんです。ということで、鈴木先生が立候補するまでの経緯や実際の選挙戦略などリアルでホットな話題についてお聞きしてきました!

 

はじめにスライドに写しだされた一枚の選挙ポスター。青空をバックに爽やかな笑顔が映えています。このポスターに書かれている鈴木さんの略歴から、小中高大と東広島市で過ごされてきたことがわかります。そして「元東広島市役所職員」の文字もありますが、なぜ公務員を辞めたのかお聞きすると、もともと職員時代も地域に関わる活動をしていたが、大崎上島を盛り上げている「ある人」に出会ってから、自分の全てを注ぎ込まないとその人に勝てないと思った。

 

ということで、退職した鈴木さんは西条でカフェを開き、大学生や地域の方との交流を大切にしてこられたそうです。他にも、

・公務員を経験してよかったことは何か

・なぜ社会貢献をしたいと思うようになったのか

・市役所職員はまちのプレーヤーではないのか

 

などの質問が飛び交いました。実は、話題にも登った「ある人」とは私もすでに先日のジン大説明会でお会いしており、改めてジン大での縁というものを感じております。

 

さて、続いては選挙戦略のお話。

先ほど紹介した選挙ポスターですが、かなりの力作だそうで、戦略としての工夫を生き生きと語っていただきました。そのうちの一部を紹介します。

 

・選挙ポスターを一番見るのは通学路を利用する小・中学生なので、経歴の欄に小学校や中学校まで盛り込んだ

・元市役所職員と記載することで、公務員を辞めてまで立候補したのか!と思ってもらう

・写真は広大生に撮影してもらい、明るい雰囲気に仕上げた、などなどたくさんありました。

 

そして、選挙ポスター以外に注目すべき点は独特な広報方法にありました。

一般的な選挙活動でイメージするのは物々しいほどの選挙カーや街頭演説ですが、「投票率が下がり 続けている(41%)のに今までと同じ方法では意味がない」と考えた鈴木さんは、従来の方法に一切触れずに目新しい戦略に打って出ました。それは、ターゲットを絞ること・SNS を使うこと・選挙カーを使わないことなどです。

 

優しそうな笑顔が特徴の鈴木さんの口から様々な戦略のお話や予想得票数の計算式が飛び出すごとに、参加者からは感嘆の声が漏れ出していました。

 

選挙については次のような質問が飛び交い、参加者の経験や見解も交えながら会が進んでいきました。

・選挙に出ることにリスクは感じなかったのか

・家族の理解を得ることは難しかったか

・どの時期に立候補を決意したのか

・ぶっちゃけお金はどれくらいかかったか

・独特の戦略の効果はあったか

 

そして最後は議員としての活動についてのお話に移りました。市議会は国会とは異なり中継もされておらず、参加者からも「どんな活動をしているのかわからない」といった声が上がりました。

 

そこでお答えいただいた内容を簡単に紹介します!

・議会と行政の関係(議会は主に政策のチェック機能を担う)

・お給料はいくらか(条例で決まっている)

・会期はどのくらいか(1ヶ月/回が年に 4 回)

・選挙の時に掲げた政策は実現できているか(議員に就任してから数ヶ月しか立っていないのでまだ評価できない)

・議会の問題点(いくつかある)

 

と、お話が盛り上がってきたところでしたが、時間が来てしまったので授業自体は一旦終了です。

 

選挙の話は数時間で議論し尽くせるものではありませんが、短い時間でも濃い内容のお話を聞けたことを嬉しく思います。また、現職の議員の方と話せる機会は珍しいということで、授業が終わった後も参加者同士・鈴木さんとのお話が盛り上がりとても楽しい夜となりました。(〜お好み焼きとともに 〜)

 

最後に少しだけ、お好み焼きパーティーで聞こえて来た授業の感想を紹介します。

・政治と選挙を分けて考えることで、今まで選挙に行かなかった人も気軽に行けるようになるのではないか

・ネット投票や本籍と居住地のどちらで選挙権を得るかを選択できたらいい

・選挙に興味がない人とある人の溝を埋めることが依然として課題だ

・意外とお金がかかっておらず、びっくり

・鈴木さんが議員になって1年後や任期が来た時に、またこのような会を開いてほしい

 

などがありました。本日の参加者さんの所属団体と鈴木先生とのコラボのお話も出て来たり、先生の経験を踏まえたうえで自分の将来のことを考えてみる、など個々人にとっても実りある時間となったのではないでしょうか。

 

鈴木先生、ぜひ今後の授業も期待しております!

 

 

■レポート/藏本 智穂

■写真/松本 栄絵

 

参加者のみなさんからの感想

 

・ひろしまジン大学に来ようと思う人は、ネットで情報を収集できる人、意識の高い人、人脈のある人など、いくつかの条件を満たす人と思います。その人たちですらやはり政治に興味がない(知らない)という事が浮き彫りになったように思います。市政を軽んじてはいけませんが、知らない人(興味がない人)に目線を下げられるような体制(それに伴う新人候補の擁立)が、長い目で見て日本のメリットになるだろうと思います。30代、初挑戦で初当選。学生を味方に付けた動きは素晴らしい!!今後の活躍に期待すると共に、市民が政治家を監視しやすいように、活動をどんどんオープンにしてもらえればと思います。

 

・「センキョのベンキョ」にいろいろと参加させて戴き、少しずつ選挙に対するアレルギーが薄れて来た私にとって、当選ほやほやの議員さんのお話を聞けたのはとてもよかったです。一番の驚きは、まちづくりや社会保障の充実を訴えて選挙運動をしている議会議員候補の方たちが、実際には政策立案はせずに、行政の提案してきた政策をチェックするだけ人達だったというのが衝撃でした。へ~、それなら意外と楽そうじゃんと思いました。何期もやっている80歳以上の高齢議員ばかりでは、議会には緊張感もないだろうなと。自分で勉強して政策提案をしても、当選順位が低いと参考にもされず握りつぶされてしまうという現実もあるらしいと聞きました。ネット社会なのだから、いちいち議員など通さなくても、そして公聴会などしなくても、もっと自由に多くの市民が施策にたいして意見を述べることが出来たらよいのにと思いました。

 

 

2019年8月23日(金)開催
若者×選挙のハナシ

先生:鈴木 英士(現役の東広島市議会議員(最年少))
教室:Machi+Goto

 

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