走れ、キッチンカー!~新型コロナに立ち向かう方法~

2020/06/19

「いまできることを小さく動くこと、2年後にこうなっていたいを描くこと」

 

プロ野球オープン戦と同日に開催となった今回のオンライン授業。野球も無観客試合での開催となり、新型コロナに翻弄されてきたこの3か月間ですが、緊急事態宣言が解除されたいまもなお、私はいまだに自宅での時間が長くなっています。

 

今回の先生は、なにかしなくては!と緊急事態宣言の真っ只中に「住宅地にキッチンカーを届けるボランティア」をスタートさせた、ヤスムラミチヨシさんです。今後やってくるだろう第2波にむけて、私たちはどんな備えができるのか。ヤスムラさんの話をヒントに参加者の皆さんと語り合いました。

 

 

■ヤスムラさんと、この3か月間

カフェとシェアスペースがある「レインボー倉庫」の運営、空き家の利活用や改修等を行う「(株)TOWN DESIGN LABO」の代表を担うヤスムラさん。人と接する、イベントを扱う仕事が多かったため、今まで働きすぎなぐらい忙しかったヤスムラさんの日常は、急にステイホームを余儀なくされます。

 

3月中旬ごろから今までの生活や気持ちについて、自身を振り返ります。突然の学校の一斉休校の発表に混乱し、家庭内で緊急会議をしたこと。家族でZoomを試してみたこと、家族でご飯を食べる機会が増えたこと。

 

4月末ごろ、新しいアイディアに対する評価が変わってきていると感じていたヤスムラさんは、とりあえず、なんでもいいから動かなくちゃと思い、行動にでます。

 

 

■住宅地にキッチンカーを

イベント運営などでヤスムラさんにとって、キッチンカーの存在はなくてはならないもの。休業要請の対象に、キッチンカーが対象になっていないことにヤスムラさんは驚きます。すぐに広島県の担当窓口に問い合わせをしますが、休業要請の対象にはならないとの回答。キッチンカーの方も休業するか、廃業するかの選択肢を迫られるなか、なんとかキッチンカーのみなさんの力になれないかと動きだします。

 

まずは住民からの声を集めるべく、アンケート調査。123件の回答、8割の人から近所にキッチンカー来てほしいという意見があったそうです。その後4日間で営業許可証を取得。次に自分が住んでいる地域の区長のもとへ話をしにいき、地域の集会所の駐車場が使えることに。翌日には、廿日市市役所にキッチンカーの報告を行うと、廿日市市の公認ももらうことができました。1か月の自粛生活から、いま住民の人がこういう場所を必要としている!と改めて実感したとヤスムラさんはいいます。

 

 

■人のつながりの大切さ

授業の後半は、ヤスムラさんの話をヒントに、グループに分かれて意見を交換し合いました。

・何ができるかがわからないなか、一歩を踏み出すという行動力がすごい。

・日ごろのつながりがあるからこそ、サポートしたい人も手伝える関係性が出来ているのでは。

・改めて人のつながりの大切さを感じた。

・こういった時期にもかかわらず、キッチンカーの活動が地域の人に喜んでもらえたこと、クレームを受けることがなかったということに驚いた。

という意見や感想がありました。

 

キッチンカーの活動を始めたときには、喜んでもらえる一方、厳しい言葉もあるだろうとクレームを受けることを覚悟していたそう。でも実際クレームは全くなく、住民から感謝の言葉を頂けたそうです。今後新型コロナと付き合っていく中で、感染症対策ももちろん、関わる人に「なぜ、いまそこでこれを行う必要があるのか」をきちんと伝えることが大切だと、この「住宅地にキッチンカーを届けるボランティア」の活動を通じて改めて感じた、とヤスムラさんはいいます。

 

 

■今この状況だからこそ、2年後の夢を描いてほしい

新型コロナの状況下において、どうしても目の前のことに気持ちが行ってしまいがちです。だけど、ヤスムラさんは「2年後の夢を描くことを是非してほしい、このことは皆さんに伝えたいです」と。冷静に判断すること、共有できる仲間を見つめていくこと。2年後だと、イメージもわきやすいし、わくわくしたことを考えることが、いまを乗り越える力にもなりますよね。

 

自粛を余儀なくされる中、じっとしておくというのも1つの選択肢かもしれません。だけど、しばらくはこういった生活が続いていくかもと考えると、小さいことから、身近なところから動いてみる。その行動が日常を少しでもよりよく変えていくことができるのなら、動いてみるというのも、選択肢の1つになるのではないか、と感じました。


■レポート/大田 真奈

 

 2020年6月19日(金)開催
走れ、キッチンカー!~新型コロナに立ち向かう方法~
 

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