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いい湯だな♪ ~銭湯から学ぶ日本文化~

2011/01/15

 

銭湯にある癒しの文化。それは、裸のおつきあい


世間ではセンター試験初日の雪の降る土曜日。
広島市西区は南観音にある昭和34年創業の「ちどり湯」にて。

広島の銭湯には珍しく午後2時半から営業している「ちどり湯」さん。
毎日約150人程度のお客さんが来られ、営業開始前から行列が出来るほど地域に根付いた銭湯です。


【自己紹介】

授業概要の説明をうけ、まずは自己紹介から授業スタート。

子供の頃下町の銭湯で育ち、20年ぶりに銭湯に来たという方もいれば、
北は北海道から南は屋久島まで日本中の温泉や銭湯を巡っているツワモノも!
地元が近い生徒さん同士は、早くも地元のお風呂トークで盛り上がっています(笑)。
やっぱり日本人はみんなお風呂が大好きですね。

【館内見学】

続いて館内を巡り、現在番台を担当されている女性、下馬場さんから、設備の説明をうけていきます。

のれんをくぐってすぐの靴箱に靴を入れ、番台に渡してロッカーの鍵と交換。
常連のお客さんは自分の好きな靴箱の番号が決まっていて、いつも同じ番号を選ぶのだとか(笑)。
付近には沢山のポスターや、銭湯にまつわる詩が飾られ、「銭湯すたれば人情すたる~」の看板も。
ラムネに足つぼマッサージ機、銭湯雑誌などなど、よく見ると面白そうなものがいっぱいです。

男風呂と女風呂どちらから? 下馬場さんの問いに、ある男性生徒さんが「女風呂で!」と即答(笑)。
人生初の女風呂見学に、スタッフ含め男子連中はなんとも嬉しそうに興奮しているご様子。
男子って単純ですね…(笑)。

中に入ると美容院でパーマをかける時に使うような、見慣れぬ機械が。
「頭乾かし器」と呼ばれるその機械は、1回20円で利用でき、3分間頭を乾かせるとのこと。
せっかくなのでみんなで体験してみました!
頭を入れるとまるでタケコプターのように髪がくるくる回りながら乾かされていきます。
初めて使ってみた男性陣の感想「…これは極楽やわ~(悦)」。

他にも女性脱衣所に赤ちゃんベッドがあったり、タバコが分煙だったりと、
古き良き銭湯文化を残しながらも、現代的なニーズも取り入れているあたり、
流石に常連客の絶えない所以だと感じました。

浴室では実際にお風呂の手入れの仕方などを教わりました。
夜はタイルや排水溝を掃除し、朝は天井など細かいところも掃除、そして昼前に湯を張り、火入れ、と。
湯の温度も冬が41.5℃・夏が39℃と季節によって工夫されているようです。

そんな中、「女風呂と男風呂は上で繋がっていますが覗けますか?」と男子から質問が。
「普段覗くような方はいらっしゃいませんよ(笑)」という答えを遮る勢いで、
せっかくなので覗かせてもらうことに!!!
このときの男子諸君のなんとも言えない嬉しそうな顔と言ったら表現できません。


【奥河内先生のお話】

普段は通れない、女湯から男湯の秘密の通路(?)を抜け、
女湯より少し広い男湯の脱衣所で、ちどり湯の創業者、奥河内先生からお話を伺います。

お風呂とは、歴史で言えば400~500年くらい前、江戸時代くらいから一般化したもの。
現在では、健康を維持するために必ず必要である。と、国の方針でも定められています。
しかしその昔、多くの家庭にはお風呂がなく、銭湯は生活に欠かせない存在でした。

次第に一般家庭にもお風呂は浸透しましたが、銭湯は過去の文化になってしまうことなく、
今の時代にも忘れ去られることなく、必要とされ続けています。

「垢を落とす風呂は家風呂、疲れを癒す風呂は銭湯」。

人々を癒すのは、地域に暮らす人々との交流。その場としてのお風呂が銭湯。
まさしく「裸のつきあい」の場ですね。

例えば、独居の中高年者が増え、人との繋がりが希薄になってきたと取り上げられる今日、
毎日銭湯で顔をあわせていれば、最近○○さん来んねぇ、なんかあったんかね?と、
自然に人が孤立しない仕組みができあがるのです。

昭和34年、31歳の時から「ちどり湯」を経営。
50年以上もひたむきに銭湯と向き合ってきた奥河内先生は、昔も今も、
お風呂と人の輪を、大切に思われています。心をうたれました。

生徒からの質問をうけ、興味深いお話は続きます。
「ケロリン」と名前の入ったプラスティックの風呂桶は、製薬会社の広告として昭和40年代に登場した。
昔は映画のポスターが銭湯の中に何枚も張られていて、銭湯が文化の発信の場だった。などなど。

また、もともと風呂を燃やす材料は石炭や木屑でしたが、戦後石炭も少なくなり、
今ではガスや廃油、発電機などを用いているそうです。
そんな変化のなかにも、それぞれの時代を捉え、考慮しながらの紆余曲折があったわけで、
先生たち、銭湯に関わってきた人たちの経験は、エネルギー転換について議論が飛び交う現代においても
とても参考になるものなのでは?と感じました。

【授業を終えて湯船に…】

座学を終えると既に開店30分前にも関わらず多くの一般客の方が並んでおられました。
授業を終えて、各自でお客さんとして風呂に入ったのですが、初めて会った生徒さんとも、
また常連のお客さんとも、とても話が弾みます。やはり地元に根付いた銭湯ならでは。

話が弾んで長風呂しサッパリとした後の、風呂上りのラムネの味はなんとも言えず美味しかったです。
皆さんも地元にある銭湯に足を運んでみてはいかがですか?


(ボランティアスタッフ 夏目和晃)

 

 

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<授業詳細>

2011年01月15日(土) 11時30分 ~ 14時15分   

教室:ちどり湯

 

昔から地域の憩いの場、コミュニケーションの場として利用されてきた銭湯。

古くは平安時代に始まった日本文化のひとつとして、
現在では薄れてしまった地域の方々との交流が今も受け継がれています。

広島市内には、戦前から営業をしているものも含め、現在23の銭湯が存在します。

今回の授業は、昭和34年創業の「ちどり湯」にて、
創業者の方にお話をお伺いしながら、
普段は見ることの出来ない銭湯の裏側を見学。

銭湯という古き良き日本の文化を学びます。

授業の後には、実際に入浴を体験することもできます。
広いお風呂でゆったりと寛ぎながら、体も心も温めて帰ってください!

【授業スケジュール】
11:00 ちどり湯集合(ひろしまジン大学の幟が目印)
       受付などを済ませます。
11:30 館内見学
       営業前なので、男女どちらの浴室も見学させていただきます。
   また、憧れの番台からの風景も見ることができます!
    
12:00 ちどり湯創業者、奥河内さんのお話
       昔の銭湯の様子や入浴料金の変貌などをお伺いします。 
12:45 入浴体験(希望者のみ)
       男女に分かれ、実際に入浴します。
13:45 お風呂から上がり、アンケート用紙に記入など行います。

14:15 解散


【集合場所】
「ちどり湯」前

【持ち物】
※筆記用具をお持ちください。
※入浴を希望される方は、入浴料金400円が必要です。
※入浴に必要な着替えなどをご持参ください。

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
当日キャンセルの場合、下記の連絡先にご連絡下さい。
また、ちどり湯への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。


(授業コーディネーター 河野尚子)
 

 

<先生>

奥河内武人 / 広島市浴場組合 顧問

昭和34年創業の「ちどり湯」創業者であり、現在は広島市浴場組合顧問を務める。広島市内を初め、全国の銭湯の歴史に詳しい。「コミュニケーションの場としての銭湯」を次の世代へも受け継いで欲しいと願っている。

 

 

 

 

 

 

<教室>

ちどり湯

住所:広島市西区南観音3-6-6
広島電鉄 西観音町下車 徒歩14分
空港通り沿い、国道2号線から観音マリーナ方面へ約150mの所です。

昭和34年創業の銭湯です。

 

 

 

カテゴリ:【文化 / 社会見学】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :20人

参加対象:どなたでも

 

 

 

 

 

 

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