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だから映画は素晴らしい! ~夢の映画館 八丁座の舞台裏へ~

2011/05/21

 

広島のド真ん中から賑わいを!


「映画が大好き」という学生が多く集まった今回の授業は、座学+見学というスタイル。先生には、八丁座の運営会社『序破急』から社長の蔵本順子さんと総支配人の住岡正明さんをお招きしました。

【座学1 蔵本先生のお話】
最初に広島の映画館や街についてのお話から始まりました。原爆が落ちて1週間後には映画が上映され、映画館は復興の象徴だったこと。昭和30年代には50軒を超える映画館があったこと。本通り界隈はおしゃれをして食事をして映画を観て…という心ときめく場所だったこと。古き良き広島の街並みが頭に浮かびます。しかし、その街並みは加速的に変化している、と蔵本さん。昔ながらの洋品店や喫茶店が全国チェーンの店舗に変わり、郊外型商業施設やシネコンの影響で街中にあった映画館は相次いで閉館…。広島らしさや活気がなくなってしまう。そう感じたとき、決意したそうです。
「街中から文化・娯楽を発信しなければ」。
八丁座の物語はここから始まりました。立ち上げにかかる費用は数億円。お金もなければ、施設もない。あるのは、広島を盛り上げたいという思いだけ。自宅まで担保に入れて銀行に融資を申込み、地元の百貨店、家具メーカー、京都の撮影所…、アイデアと思いを持って飛び込んだそうです。蔵本さんの挑戦と情熱に、映画を、そして広島を愛する人と企業が賛同し、2010年11月、ついに八丁座の幕が上がりました。多くの人の思いを集めた夢の映画館。
「映画は、思いを行動に移すきっかけをくれるのよ」。
その言葉に、映画の持つ力と個人の力を感じずにはいられませんでした。最初はたった一人の思いから、こんなにも街をワクワクさせる映画館が生まれたのですから。

【座学2 住岡先生のお話】
映画館で映画を観ることの魅力は何でしょうか。「大きな画面と良い音響」。…正解!演技やアクションを隅々まで楽しめることは大きな魅力です。でも、住岡さんのお話から序破急が運営する映画館には他にも魅力があることが伝わってきました。実は住岡さんは経営難に陥っていたサロンシネマ再生の立役者。当時もお金はなく設備もボロボロという中で、お客様に喜んでもらえることは何かと考え実践したそうです。例えば、入替時間も映画の一部だと考えて休憩音楽を工夫したり、フイルムマラソンを自腹で取り入れて観客同士の一体感を演出したり、映画の面白さを発見するためにスタッフで試写を繰り返したり。
「映画館で時間を過ごす=新しい楽しさや発見に繋がる」ことを念頭においた取り組みを今もなお続けています。これこそ、多くの映画ファンから選ばれる理由なのでしょう。
「どんな人でも映画ファンになれるように、映画館もセレクトショップでありたい」。
その言葉に、映画館で映画を観ることの素晴らしさを感じました。

【見学 八丁座の舞台裏へ!】
最初に映写室を見学しました。映写機や音響ラックが置かれた薄暗い室内には小窓があって、覗くと観客席が一望できます。普段は映写スタッフしか見ることの出来ない景色に学生もワクワクしっぱなし。次に、舞台挨拶のときに映画関係者しか通れないという道を通って、スクリーン裏から舞台へ向かいます。数日前に舞台挨拶があったそうで、舞台の床には監督や女優の立ち位置を示す名前入りのテープが!みんな我先にとその場所に立ち、舞台から客席を眺めながら俳優気分で記念撮影を楽しんでいました。
普段はこのような舞台裏を見ることはできませんが、実はロビーや観客席だけでも十分楽しめるのが八丁座のいいところ。椅子、松の襖、のれん、行燈、緞帳にいたるまで、その一つひとつにストーリーが隠されているんですよ。

【最後に】
映画ビジネスは儲からないうえに休みもなく、楽な商売ではありません。でもお二人は高らかに言います。映画の仕事は素晴らしい、と。
自分たちが街の賑わいをつくるという強い気持ち。条件が揃わなくてもカタチにしていく行動力。シネツインやサロンシネマで積み上げてきたもの。それを今まで愛してきた映画ファン。広島を愛する人たち。そのすべての力と人の支えがあって、いま八丁座から全国へと活気が伝染しています。
Don't think, FEEL! 広島に次の新しい物語を創るのは、あなた達ですよ。
そんなメッセージが込められた授業だと感じました。

(ボランティアスタッフ 沖田菜津子)

 

 

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<授業詳細>

2011年05月21日(土) 15時00分 ~ 17時00分   

教室:八丁座 壱・弐

 

「映画を映画館で観ていますか?」

広島には、全国の映画ファンが羨む素晴らしい映画館があります。
それが、昨年11月に福屋八丁堀本店に誕生した『八丁座』です。

スクリーンや、音響等の館内設備はもちろん
広島出身映画美術監督・部谷京子さん監修のこだわり抜いた内装デザイン
広島を代表する家具メーカー・マルニ木工による特注の劇場用オリジナルシート等々
一切の妥協を許さない、まさに『夢の映画館』です。

そんな、広島愛と映画愛の結晶と言える『新名所』がオープンするまでには
映画のようにドラマティックな物語があったのをご存知ですか?

今回は『八丁座』さんの全面協力による授業。
先生には、広島地場劇場運営会社『序破急』から
社長の蔵本順子さんと総支配人の住岡正明さんをお招きします。

広島映画界の顔ともいえるお二人。
様々なメディアで活躍する姿を、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

映画と広島への想い溢れる『八丁座』オープンのお話や
二人の先生だから語れる広島映画館の栄枯盛衰ストーリー
もちろん、様々な映画の魅力や裏話
実は知らなかった映画トリビアも講義して頂きます。

さらに…
普段は決して見ることのできない『映画館の舞台裏』
『八丁座』の"映写室"と”スクリーン裏”を、特別に社会見学させて頂きます。
夢の裏側を観ることが出来る、二度とないチャンスです!

「映画館で映画を見る」

一見平凡な言葉に詰めこまれた、情熱や奇跡の物語を知れば
いままで以上に映画の素晴らしさを学ぶことが出来るはずです。

そして、映画と広島がもっと好きになる授業を期待してください!

【授業の流れ】
14:30 受付開始
15:00 授業開始 先生紹介
15:10 広島映画館の栄枯盛衰~八丁座オープンまで
15:40 実は知らなかった映画トリビア
     グループに別れクイズ形式
16:35 映写室見学
16:50 スクリーン裏見学
17:00 授業終了・・・全体写真撮影
   アンケート記入

※解散後に映画鑑賞を (割引券をご用意下さっています)


【集合場所】
 八丁座 ロビー
 広島市中区胡町6-26 福屋八丁堀本店8F 
 (市電「八丁堀」下車、目の前)

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
当日キャンセルの場合、下記の連絡先にご連絡下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。

(授業コーディネーター 安彦恵里香)

 

<先生>

 

蔵本順子 / 株式会社「序破急」 代表取締役社長

株式会社「序破急」代表取締役社長 広島県文化振興基金委員 広島国際アニメーションフェスティバル組織委員 広島県興行生活衛生同業組合理事長 他 昭和25年広島市中区生れの中区育ち、ゆえに街中から映画館が消えていくことを憂いている。 在勤31年をむかえる。 昨年11月「広島市の中心部を元気にしたい!」という思いから、「八丁座」をオープンさせ、 現在、シネツイン本通り、シネツイン新天地、サロンシネマ1、サロンシネマ2、八丁座壱、八丁座弐、それぞれの個性を持つ6映画館の経営にあたり、少しでも広島の文化に刺激を与えてくれたらと、それだけを願ってチャレンジしている。 趣味は日本舞踊。(師範名 花柳比呂彦 「彦の会」会主)

 

 

住岡正明 / シネツイン本通り 新天地・サロンシネマ・八丁座 総支配人

1951年、広島生まれ。 学生社会人時代を過ごした東京の映画の都の香りを、地方の広島にも実現しようと、1980年、閉館予定だったサロンシネマのオーナーに言って、無理矢理入社。 なんとか再建を果たす。その後も全てを投げ打って「街中映画館の再生復活」に挑戦し続けている。5~6年ごとに、広島に新しい映画館「シネツイン本通り」「シネツイン新天地」「サロンシネマ2」をオープンさせ、2010年11月、逆風の中、日本映画界への小さな「紙つぶて」と思い、あえて広島市中心にあるデパート福屋八丁堀店に「八丁座」を誕生させる。広島市中区生まれの中区育ち、ゆえに街中から映画館が消えていくことを憂いている。在勤31年をむかえる。

 

<教室>

八丁座 壱・弐

住所:広島県広島市中区胡町6-26 福屋八丁堀本店8F 
アクセス:市電「八丁堀」下車、電停目の前
 

株式会社序破急が経営する広島市内の6つの映画館の内の2つ。
2008年に惜しまれながら閉館となった福屋八丁堀本店8階の映画館が、2010年11月26日、八丁座となって復活オープン。スクリーンは壱170席、弐は70席の2つ。
くつろぎながら鑑賞できるように座席数を半数以下にし、幅80cm、奥行87cmのゆったりとしたサイズの座席に。テーブル付で、併設のカフェで買った食べ物が持ち込み可能。
内装デザインは、日本アカデミー賞最優秀美術賞をを2度受賞した広島市出身の映画美術監督、部谷(へや)京子さんが担当。
和モダンがテーマの館内は、個性的で遊び心豊か。
その他、「壱」には「リアルD方式」の3D上映機器も備えるなど、様々な魅力を持つ。
主にアート系と呼ばれる芸術性・文化性の高いものから、全国一斉ロードショー作品まで幅広い作品を手がけ、いわゆる商業ベースではない作品も上映している。 

Website:http://www.saloncinema-cinetwin.jp/theater/index.html

 

 

 

カテゴリ:【文化 / 芸術】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :20人

参加対象:どなたでも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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