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​お知らせ

夏目前!!プロの氷はココが違う ~老舗氷屋さんの工場体験~

己斐製氷に恋して・・・

夏といえば、海・キャンプ・花火・・・いやいや『氷』でしょ! ということで、老舗の氷屋「己斐製氷」で行った今回の授業。 教室となった草津にある本社工場には、8人の学生が集まりました。 授業は「己斐製氷」という会社を知ることからスタート。 魚介類を新鮮に保つために氷は必須です。己斐製氷では、水産関係の業者だけで1日に6~8tの氷を配送しているそうです。それから、夏祭りやスポーツ大会などのイベント。いくら冷蔵庫や製氷機が普及しているからといって、大量の氷を準備するのは大変ですよね。また、工事現場などから熱中症対策としての注文もあるそうです。己斐製氷の溶けにくい氷が重宝されているのだとか。そして、忘れてはいけないのが、BARをはじめとする飲食店。己斐製氷の氷は、見た目にも美しく、また飲み物に入れても味を壊さないといいます。 では、己斐製氷では、どのようにして「溶けにくく」「美味しく」「美しい」氷を「大量に」生産しているのでしょうか。その秘密を知るために、次は工場見学をさせていただきました。 はじめに見せていただいたのは、完成した氷が氷缶という容器から出てくる瞬間です。約1.5tの氷が一気に送りだされる様子は圧巻でした。 続いて、氷が出来るまでを実際の工程を見ながら説明していただきました。 己斐製氷では、5日間かけて氷を製造しています。まず、氷缶に水を注入。その後、-6℃のプール(塩化カルシウムを溶かした水溶液)に入れ、空気でかき混ぜながら2日間冷やします。この間、周りから徐々に氷ができていきます。そして、3日目、まだ凍っていない部分の水を一旦ぬき、そこに新しい水を注ぎます。水は、不純物の少ない綺麗なところから凍っていくという性質があるそうです。この作業を行うことにより、3日目になってもまだ凍っていない水(=不純物の濃度が濃い水)と新しい水を入れ替えることで不純物を取り除くことができるのです。その後、残り2日かけてまたゆっくり凍らせていき、綺麗な氷ができあがります。 ちなみに、冷蔵庫事業もやっている己斐製氷。今回の授業では、-9℃・-25℃・と-50℃の倉庫を見学させていただきました。体験したことのないマイナスの世界に、学生の皆さんは縮み上がっていました(笑) そして、次に体験させていただいたのが、丸い氷&氷の器づくり。高級なBARでウィスキーを飲むときに出てくるあの丸い氷、高級料亭で刺身などが盛られるあの氷の器が、どのようにして作られているのか知ることができました。 最後には、己斐製氷の氷でつくった贅沢なかき氷を味わいながら、授業は終了となりました。 ピーク時には53社もあった県内の製氷業者は、今は5社程度だと言います。 このような状況の中、己斐製氷では、氷の中にメッセージカードや花を入れる『ギフトアイス』というサービスを新しくはじめたそうです。 「皆さんからもアイデアをどんどんいただき、それを活かしていきたい。」と、授業の先生をしてくださった製氷部の池田部長はおっしゃいます。 『地域を愛し、地域に愛される会社づくり』を目指す老舗の氷屋「己斐製氷」の“熱い”挑戦はこれからも続いていきます。 広島に住むものとして、このような会社が地域にあることに有難さと誇らしさを感じるとともに、大切にしていきたいと思えた授業でした。 ■ レポート / 釘本 聖司 ■ 写真 / 角田 茜

------------------------------------------------------------ <授業詳細> 2013年06月15日(土) 09時00分 ~ 12時00分

教室:己斐製氷 株式会社 

今年も太陽の季節が迫ってきました。

その昔、徳川将軍が富士山から運ばせて暑さを凌いだと言われるものがあります。 夏を乗り切るのに必須のアイテムといえば今も昔も変わりません。 クールで透明な彼…そうです、氷です!! その氷にだって、プロの仕事があるのをご存知でしょうか? 明治後期の操業以来110余年、 変わらぬ製法でひろしまの暑さを救ってきた影の功労者。 今回の教室となるのは『己斐製氷株式会社』 普段は工場見学をしていない老舗氷屋さんで、 ジン大が特別に授業を開催することになりました。 地元にこだわるアツい氷のお話を伺った後に、 純度99.9%の透明な氷が出来る過程を工場見学。 綺麗な氷を作る方法を学び、まん丸な氷や氷の器を作るスペシャル体験、 そして、最後には「おいしい氷」も楽しめる!? 暑さを吹き飛ばす、盛りだくさんの授業です。 ホットな広島の氷屋さんでクールな氷を学んで、夏到来の準備をしませんか? 【授業の流れ】 08:30受付開始 09:00授業開始 座学・先生に学ぶ広島の氷の歴史     ・家でも出来る綺麗な氷     ・広島のこんな場所で使われています 09:30 工場見学開始 10:00 体験授業開始     ・丸い氷を作ってみよう     ・氷の器を作ってみよう 11:30 記念撮影・レポート記入 12:00 授業終了 ※濡れた場所でも滑りにくい靴と、動きやすい恰好でお越しください。 【集合場所】 己斐製氷株式会社 本社前 【持ち物】 筆記用具 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 【交通手段】 駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。 またお車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。 【当日連絡先】 070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局) ※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。 (授業コーディネーター 上本徹) ===================================================== ※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。 ご希望の方はお申込画面へお進みください。 =====================================================

<先生>

池田 誠 / 製氷部 部長

入社以来氷製造一筋。 ただ、きれいな氷を作るだけではなく、独学で学んだ氷の彫刻は業界からも一目置かれる職人さん。広島の氷を知り尽くしたプロ中のプロ。

<教室>

己斐製氷 株式会社

住所:広島市西区草津港1-7-5 アクセス:JR山陽本線 新井口駅 または広島電鉄宮島線 商工センター前 より徒歩15分。

広島市西区商工センター、草津漁港すぐそばにある本社工場 ここから広島中で活躍する氷は生まれています。 年季の入った機械に囲まれて作業工程を見学しましょう。 Website: http://www.koiseihyou.com/

カテゴリ:【社会科見学】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :7人

参加対象:どなたでも

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