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「広島!!!!!準備展」前哨戦!!!!!~アートが生まれる瞬間~

2013/07/09

 

おもしろいと思うことが自分たちの作品作りの土台にあるんです


今回の授業はChim↑Pomがアトリエとして使用していた一室にお邪魔させてもらい、出来たばかりの作品に囲まれ、Chim↑Pomの結成のきっかけやそれぞれの作品について、リーダーの卯城さん、林さんから時間の許す限りお話しを伺う事が出来ました。

まずChim↑Pomの紹介PVを流して頂き、過去に作成した作品の説明や製作意図を丁寧に説明して頂きました。突然変異のように変化していく東京の今と、そんな街で毒や人間に対して耐性のついたネズミを捕獲して変化し続ける今を重ねた作品「スーパーラット」。メンバーのエリイさんの夢でもあった「セレブのボランティア活動」の「地雷撤去」を題材にした「アイムボカン」。そして広島の空に「ピカッ」と飛行機雲で描かれた作品にも触れ、自分たちと戦後日本の「軽さ」「今の現実感のゆるい感じ」が彼らなりのメッセージとして表現したかったことだったとお話し下さいました。

そして後半は主に2011.3.11以降の作品についてお話し下さいました。広島の原爆被害者協議会の坪井理事長がファックスで送ってくれた「不撓不屈」という文字を今伝えるべき重要な言葉だと被災地で拾った額に入れて飾ったものや、福島の若者たちと一緒に円陣を組み「気合い」を入れている様子を撮影したもので「東北がんばろう」「日本最高」「彼女ほしい」と、悲しみと明るさが入り混じった100連発の心の叫びや、福島第一原発周辺に防護服で潜入したメンバーが原子炉にレッドカードを突きつける写真など、Chim↑Pomとして今動いてやらなければと思ったことや変わらなければという想いやメッセージなど実体験してきたメンバーから直接貴重なお話しを聞くことが出来ました。

最後の質疑応答の時間で学生さんから「表現することは使命感?子供の頃から思っていたこと?またエンジンになるものは?」との質問に「使命感がないことはないが、やりたい衝動が何なのか正直わからないんです。ただ、一歩を踏み出すことが大事だと思ってて。何かをやる時にウソはつきたくないのでリアルに見て感じて体感したものを表現しているんだと思います」と答えて下さいました。
また「6人で作ること(モチベーション)」について、「自分たちは好みも趣味もバラバラだけど、アートが好きでおもしろいと思うことが土台であり6人それぞれ違った視点から案を出して話し合ってどんどん6人で納得いくものになっていくんです。だから妥協もしないし全員が「おっ!!」ってならないとおもしろくないんです」とのこと。

授業に参加した学生さんからは「今までChim↑Pomの作品は正直わからない部分もあったけど、お話しを聞けて納得したし考えさせられました」「もっと沢山の人たちに作品を見てもらいたいと思いました」「この人たちって何なんだろう?って漠然と思ってたんだけど、こんなにダイレクトなアートメッセージってすごいと思った」と沢山の声を頂きました。

授業を受けてChim↑Pomが表現するアートには「リアリティー」があるなと感じました。社会の中で目を背けているものや避けていることに対して自分たちがリアルに体感して表現し、それを見た側が批判するか共感するか。批判の対象となった時に彼らはただ受けるのではなく自分たちがアイコンとなり、その現実社会に目を向ける仕組みを作ってるのではないかなと思いました。アートを通じて改めて考えさせられる授業でした。

今、広島では21日までChim↑Pom「広島!!!!!展」準備展が10会場で開催されてます。
ぜひ自分の目で、感覚で、感じて下さい。


■ レポート / 角田 茜
■ 写真 / 三上 亮 

 

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<授業詳細>

2013年07月09日(火) 19時00分 ~ 21時00分   

教室:Chim↑Pom広島アトリエ

 

 

「ピカッ」
かつて広島の原爆ドームの上に飛行機雲で描かれたこの文字を
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

その姿を写真に収め「映像作品」として仕上げたアーティスト集団、
「Chim↑Pom」が、今回の授業の先生です。

Chim↑Pomは、2005年に結成された男女6人編成のアーティスト集団。
彼らは 2008年のピカッ騒動以来広島での発表の場を失っていましたが、
東日本の震災以後も日本社会へ彼らなりのアートメッセージを投げかけてきました。

その活動の一環として開催されてきた「広島展」は、
これまで、広島とアメリカへの巡回をひとつの目的として設定しながら、
原宿、恵比寿、ソウル、そして原爆の図丸木美術館(埼玉県)へと
「!」マークを増やしながら過去4回開催。
肝心な広島での展覧会が未だ開催されていませんでしたが、
現在、2011年の震災以後の作品を含めた、Chim↑Pom作品の多くを広島に集わせ、
市民に見て考えてもらえる展覧会として、
広島展第5回目の「広島!!!!!展」を開催すべく猛進中です。

その準備段階の「広島!!!!!展」準備展を、
7月中旬に広島市内のギャラリーなど計9箇所で同時開催し、
平和公園内の原爆の火、「平和の火」を用いた絵画シリーズ約220点を展示します。

展示予定の約220点の作品は5月下旬から広島市内で作成開始し、
多くの方の協力を得て現在も絶賛制作中。
最終的にロープや石膏を使って、動物や植物や日用品などを描いた大小の絵画を積み上げ、
投げ込んだ一発の火(平和の火)によって、
それら森羅万象を一気に焼き上げ完成します。

広島で広島に住む人たちと一緒に作りあげた作品を
広島で販売することにより、「広島!!!!!展」の開催を実現させたい・・
そんな願いも込められています。

今回の授業では、
実際に作品を作成していた彼らのアトリエにお邪魔し、
この最後の「焼き上げ」の瞬間、
まさに「アート」が生まれる瞬間の出来立てほやほや映像をお届けいたします☆

作品が仕上がる場面をいち早く目撃できるというプレミア感もさることながら、
その約220もの作品たちが、
数日後、広島市内各地に展示されることが決定しています。
これは・・・見逃せませんよ!!!

もちろん、今回の先生でありアーティストでもある
Chim↑Pomのメンバーから直接いろいろなお話を聞けるチャンス!
彼らが感じる広島、これまでの展示の話などのちょっとした裏話などが聞ける・・かも!?

「アート」と聞くと身構えてしまう方も居るかもしれませんが、
本来は自分がどう感じるか、何を想うかが大切で、
誰かに教えられることでも決められることでもありません。

その「自分の感覚で観る」という感覚は、
「当たり前」として受け流してきた偏見や常識に
改めて疑問符を打つきっかけになるものでもあります。

Chim↑Pomが、時代に投げかけ続けてきた疑問、
私達が日ごろ抱えている疑問。
「アート」を通して、考えてみませんか?

「今」、「この場所」でしか生まれない新しい「何か」を共に目撃しましょう☆


【授業の流れ】
18:30 受付開始
19:00 授業開始
1.挨拶、先生紹介
2.作品の映像鑑賞、説明
3.質疑応答
20:50 記念撮影・レポート記入
21:00 授業終了

【集合場所】
Chim↑Pom アトリエ

【持ち物】
筆記用具

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。

【当日連絡先】
070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局)
※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。

(授業コーディネーター 野田 夏梨)

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※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。
ご希望の方はお申込画面へお進みください。
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<先生>

Chim↑Pom / アーティスト集団

2005年に東京で結成したアーティスト集団。 時代のリアルに反射神経で反応し、現代社会に全力で介入した強い社会的メッセージを持つ作品を次々と発表。映像作品を中心に、インスタレーション、パフォーマンスなど、メディアを自在に横断しながら表現している。東京をベースに活動しながら、世界中の展覧会に参加、 海外でもさまざまなプロジェクトを展開。近年はさらに活動の派にを広げ、美術専門誌監修や展覧会キュレーションなども行う。著作に『Chim↑Pom作品集』(河出書房新社、2010年)、『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』(阿部謙一との共編著、無人島プロダクション、2009年)、『芸術 実行犯』(朝日出版社、2012年)、『SUPER RAT』(パルコ出版、2012年)がある。 Chim↑Pom ホームページ

 

<教室>

Chim↑Pom広島アトリエ

住所:広島市中区東白島町20-5
 

Chim↑Pomが、今回の展示の作品制作を行っている白島のアトリエです。

 

 

 

カテゴリ:【芸術】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :15人

参加対象:どなたでも

 

 

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