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世界に誇る広島の技術 ~大朝が生んだ360度スピーカー~

2014/09/19

 

 

 

広島が誇る、オオアサ電子の技術力を体験!


浜田道、大朝インターチェンジから車で7分。のどかな風景の中でひときわモダンな、シラサギの壁画が印象的な建物があります。ここは、今日の教室「エグレッタショールーム」。
オオアサ電子さんが独自に開発した、360度に音を出すオリジナル無指向型スピーカー「エグレッタ」の魅力を実際に体感できる場所です。

今回の授業は、5年前の経営危機から立ち上がったオオアサ電子さんの歴史と、培ってきた技術力を体感することが目的。参加した学生の多くも、「広島にこんな会社があることを知らなかった!」と、興味津々です。

授業の前半では、代表取締役社長の長田克司さんを先生に迎え、オオアサ電子さんがたどってきた歴史と、スピーカーの誕生秘話を伺います。それまで、大手のメーカーと取引があり、主に車の液晶パネルを作っていました。ところが、今から5年前、リーマンショックをきっかけに、「取引先を中国に変える」と言われてしまったのです。

売上の8割を失うことになった、オオアサ電子。しかし、長田社長は決してあきらめませんでした。「培ってきた技術力はある。それを生かして自社製品をつくろう!」。こうして、制作を始めたのが、スピーカーでした。2011年「エグレッタ」は誕生し、「いいものを作ると評価してもらえる」という、確かな手ごたえを感じた、長田社長。スピーカーのほかにも、カッティングの技術を生かして、スマートフォンの画面を守る強化ガラスシートの製造販売なども行っています。長田社長のお話の中で「メイドインジャパン」「メイドイン広島」にこだわる物づくりをしていきたいという言葉が、とても印象的でした。

お話のあとは、実際にショールームで「エグレッタ」の音質を体験。一般的な一方向性のスピーカーと違い、無指向性の「エグレッタ」は360度。どの方向から聴いてもOK。目の前で生演奏を聴くときと近い環境で音を楽しむことができます。

豊かで美しい音を体験したところで、今度は、最新のスピーカー「フィルムスピーカー」づくりにチャレンジ!先生は、開発技術課課長の山本武司さんです。音は、空気の振動で私たちの耳に届きます。従来のスピーカーは、振動を面で押し出し伝えていましたが、フィルムスピーカーは、アコーディオンのように蛇腹になっていて、隙間の空気を横から押し出して振動を伝える仕組みになっています。

組み立ての前に、まずは理科の復習から。「フレミング左手の法則」あなたは覚えていますか?電流、磁界、力の方向を左手で表す法則で、この法則がスピーカーづくりの基本なんだそう。ちょっと懐かしい気持ちになりながら、理解を深めていきます。

フィルムスピーカーは、鉄製の入れ物のなかに、強力な磁石をいれ、その上に蛇腹におられたフィルム振動子をセット。さらに、鉄製のふたをして完成!大きさは、一つが手のひらに載るくらい小さなものです。組み立てる時の構造自体はとても簡単なのですが、中の磁石が超強力!!磁石同士がくっつくと、大の大人でも苦戦するほどの磁力なので、取扱注意なんです。ちょっと油断すると、くっついて、下手をすると手の皮がはさまれることも…。磁力に気を付け、蛇腹の薄いフィルムを傷つけないようにして、完成です!
実際に音を聞いてみると…クリア!!!実際に組み立てたスピーカーから音が聞こえた時は、おもわず歓声が上がりました。

そして、授業の最後は、どこまで音が聞こえるかのチェックです。モスキート音と言って、若い人にしか聞こえない音があるのをご存知ですか?耳も、年齢とともに聞こえる幅が少しずつ狭まってくるのだそうです。17キロヘルツのモスキート音が聞こえれば、聴力は中高生レベル。「聞こえる!」「聞こえない!」と言いながら、ちょっとした聞こえのテストも体験することができました。

オオアサ電子さんの底力、そして、技術力をたっぷりと体感した今回の授業。広島県の北部にこんな会社があるんだよ!ということを、しっかり周りの人に伝えて、一緒に盛り上げていきたい!そんな風に感じることのできる授業になりました。


■レポート:森本 記子
■写真:鹿渡 成樹

 

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<授業詳細>
 

2014年09月19日(金) 14時00分 ~ 16時30分   

教室:エグレッタショールーム

 

 

広島県山県郡北広島町大朝にある、オオアサ電子株式会社さん。
光学液晶、音響、環境事業などを営むこの会社の持つ技術力によって生み出された
360度に音を出すオリジナル無指向型スピーカー「エグレッタ」が、
にわかに人気を呼んでいます。

日本の経済を支える経営者や、業界で偉業を成し遂げた偉人や政財界人を
スタジオに招いて対談を繰り広げる、
テレビ番組「カンブリア宮殿」に取り上げられたことで、さらに話題となっています。
「広島の山奥にそんな企業があったなんて知らなかった!?」
という方も多いのではないでしょうか?

実はこのオオアサ電子さん、
5年前に突然の生産の海外移転という
絶体絶命の危機から脱却したスゴイ企業さんなのです。

高級車の内装部品製造の下請けとして、
売り上げの8割以上を依存していた取引先から
「委託先を中国に変える」と告げられ、
廃業も覚悟するくらいの窮地に追い込まれたのですが、
存続を決断して産まれたのが、先のスピーカー「エグレッタ」。
さらに液晶パネル技術を応用し、
強化ガラスを使ったスマートフォン用カバーガラスも開発し、
こちらも人気を呼んでいます。

今回の授業は、オオアサ電子さんのショールームにて、
その軌跡や製品の特徴や製作工程などをお話しいただいた後、
「音の出る原理」を学び、実際にスピーカーを作ってみます。
もちろん、「エグレッタ」の視聴もしていただきます!

ひろしまジン大学が授業づくりで大切にしていることのひとつは、
広島の魅力を再発見すること。
まさにそのひとつとなる、オオアサ電子さんの技術を
余すことなく体験できる授業にぜひお越しください!


【授業の流れ】
13:30 受付開始
14:00 授業開始
     ・オオアサ電子の軌跡
     ・音の出る原理「スピーカーづくり」
16:20 レポート・記念撮影
16:30 終了予定

【集合場所】
エグレッタショールーム
(広島県山県郡北広島町大朝4767-2)

【持ち物】
筆記用具

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、
授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの方はショールームの駐車場をご利用ください。

【当日連絡先】
070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局)
※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。


(授業コーディネーター 安彦恵里香)

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※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。
ご希望の方はお申込画面へお進みください。
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<先生>

長田 克司 / オオアサ電子株式会社 代表取締役社長

1956年6月14日 広島県山県郡北広島町生まれ  1983年5月オオアサ電子株式会社設立  26歳で起業し現在32期目を迎える。 主要事業は「光学液晶事業」、「音響映像事業」、「環境エネルギー事業」の3事業を展開。 2011年自社ブランド「Egretta」を発表し無指向性タワー型スピーカー「TS1000」を筆頭に後続機種含め、デザイン性と機能性にこだわった音・モノ創りに特化した展開を行っている。一方これまで培ってきた既存技術を元にガラス切断・加工でもスマートフォン・タブレットのカバーガラスの自社商品展開や多種多様なガラス加工受託なども積極的に取り入れている。 これまでは下請け企業として、また現在は「小さくてもメーカーへ」という目標にひた走っている。

 

<教室>

エグレッタショールーム

住所:広島県山県郡北広島町大朝4767-2
アクセス:浜田道、大朝インターより車で7分。大朝インター前交差点を左折、主要地方道「浜田八重可部線」を役場大朝支所の方向へ直進、浜田道高架を抜けると黒壁に10mの大きな白鷺が見えます。
 

無指向性タワースピーカー「TS1000」をはじめ、Egretta Audioシリーズの試聴コーナー、Egretta AV関連機器等の展示。ショールームでの直接販売も行っている。※エグレッタショールームは予約無しでも利用できるが、できるだけ事前予約が必要。
オープン時間:平日9:00~18:30、土日祝9:00~18:00
  
http://www.egretta.jp/showroomlisteningroom 

 

 

 

カテゴリ:【技術】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :10人

参加対象:どなたでも

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