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広島平和記念資料館をプロデュース!?

2013/11/18

 

そもそも広島平和記念資料館とは・・・


広島平和記念資料館の展示リニューアルをきっかけに、「資料館」と「平和都市広島」について考える今回の授業。広島平和記念資料館の志賀館長を先生に迎え、会場には満員となる24人が集まりました。

はじめに、志賀館長から今回のリニューアルの概要についてお話しいただきました。
・耐震補強がリニューアルのきっかけであったこと
・重要文化財である資料館をリニューアルすることには法律の様々な制約があること
・来場者に「被爆の実相」をよりしっかり見てもらうため、これまでと動線を変えること
・デジタルコンテンツを充実させ、世代や目的に応じて多様な資料を取り出せるようにすること
・展示コーナーの途中に休憩場所をつくり、休んだり自分の考えを整理したりできるスペースを設けること
など、具体的なレイアウトとともにご説明いただきました。

続いて、私的な見解としながらも、“館長としての心構え”について話をされました。
「自分は何をすればよいのか」
「資料館は何を展示しているのか」
「遺品は何を伝えているのか」
「原爆が奪ったものは何か」
「私たちは何を失ったのか」
志賀館長は、これらを常に自分に問いかけていると言います。そして、その答えを「『8月6日に何があったのか』それを徹底的に調べつくすこと」の中に見つけたいとも話されていました。

授業の後半は、4つのグループに分かれてワークショップを行いました。
はじめに“平和”と聞いて思い浮かぶ単語をあげていきます。そのイメージをグループで共有した後「2100年、世界が“平和”になったと仮定して、そのとき広島平和記念資料館はどのようになっているか」というテーマでワークを行いました。真剣かつ和やかな雰囲気の中、一人ひとりが積極的に自分の想いを表現しながら、2100年の資料館の姿を形作っていきます。そして発表。印象的だったのは「“もし自分の住んでいる町に原爆が落ちたらどうなるか”をヴァーチャルでリアルに体験できるような場所をつくる」というもの。他のグループからも同じような想いの提案が出され、被爆を過去の出来事とするのではなく、“自分のこととして受け止める”ことの大切さを、参加した学生の多くが認識し共有していると感じました。その他、「被爆者の想いが伝わるもの」「遺品とその人が歩んできた生きざまがわかるもの」「平和記念資料館の歴史を伝えるもの」「(平和に至るまで)核をどのように廃絶してきたかわかるもの」といった展示プランや、「市民みんなが協力してつくりあげる資料館」であって欲しいという想いも紹介され、授業は終了となりました。

「資料館の中に、若い人達が核・平和について議論する場をつくりたい」
これから志賀館長がやりたいことの一つだそうです。
館長が自らへ投げかけ続ける様々な問い。
その問いについて、人任せにするのではなく、我々も自分のことと受け止めて、時々でいいから考えてみる。
資料館という存在がその良いきっかけとなればと感じた授業でした。


■レポート / 釘本 聖司
■写真 / 三上 亮

 

 

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<授業詳細>
2013年11月18日(月) 18時30分 ~ 21時00分   

教室:BAR swallowtail

 

 

今年、平和記念資料館の展示リニューアル計画が発表されてから、
各所でいろんな議論が巻き起こっています。

私自身もいろいろ考えましたが、なかなか答えが見つかりませんでした。
広島平和記念資料館を設置する目的として、
『原子爆弾による被害の実相をあらゆる国々の人々に伝え、ヒロシマの心である核兵
器廃絶と世界恒久平和の実現に寄与する』
と、条例には書いてあります。

この授業では、今年の4月に広島平和記念資料館の館長に就任した
志賀賢治さんを講師にお招きします。
どんな人たちが、どんな議論をして、どうやって
この展示リニューアルの内容が決まったのか?
そして、もしも自分自身がその計画に携わっていたのなら、
どんなコンセプトで平和記念資料館の展示リニューアルを考えるのか?
講義と未来思考型のワークショップ形式で考えていきます。

教室は、中区立町の『BAR swallowtail』。
若い世代に向けて、毎月6日に「原爆の語り部」を行っているお店です。

広島平和記念資料館の現在を学び、
未来のプロデューサー気分で「平和都市広島」を考える。
きっと広島の皆さんにとって、有意義な時間になると思います。


※参加者のみなさんには、事前課題として、
下記の「広島平和記念資料館展示整備等基本計画」を予め読んできていただきます。広島平和記念資料館展示整備等基本計画

時間が取れれば、現在の展示も見ておいてください。



【授業の流れ】
18:00 受付開始
18:30 授業開始
1.座学~平和資料館展示リニューアル計画について~
2.ワークショップ もしも自分がリニューアルするとしたら?
20:50 記念撮影・レポート記入
21:00 授業終了

【集合場所】
BAR swallowtail 本通店 2階 

【持ち物】
・筆記用具
・カフェでのワンドリンクオーダーをお願いします。(実費500円がかかります)
※ワークショップ中も追加ドリンク注文可能です。

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。

【当日連絡先】
070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局)
※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。

共催:
BAR swallowtail 
Hiroshima Future Center (facebook page)


(授業コーディネーター 安彦恵里香)

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※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。
ご希望の方はお申込画面へお進みください。
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 <先生>

志賀 賢治 / 広島平和記念資料館館長

広島県広島市出身。1952年生まれ。 1978年名古屋大学法学部卒業。1978年広島市役所採用。 社会局地域福祉課監査指導室長、企画総務局人事部研修センター所長、企画総務局情報システム課IT推進室長、企画総務局IT推進課長、企画総務局情報政策担当部長、広島市立大学事務局長、健康福祉局長、人事委員会事務局長などを歴任し、2013年広島市役所退職。 2013年4月より現職。

 

<教室>

BAR swallowtail

住所:広島市中区本通4-1
アクセス:広電「紙屋町東駅」から徒歩3分。ROUND1斜め向かい。
 

カフェからレストラン、バーとお客様のTPOに合わせた ご利用がお昼から出来るお店です! カウンター・テーブル・ソファー・個室もあり、 パーティー等、団体様にも対応致しております 店内には本とCDが溢れ、 お好きな音楽も本も存分に楽しんでいただけます 2階では毎月6日の【被爆者の語り部】の会や、ライブ等のイベントも開催しています。http://swallowtail.e-know.jp/

 

 

 

カテゴリ:【平和】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :15人

参加対象:どなたでも

 

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